明治大学、開幕5連勝を目指し、夏に敗れた筑波大学とのリベンジマッチに挑む。ラグビー関東大学対抗戦
前節の立教大学戦では、試合後半にかけて抜群の修正力を見せ、相手を圧倒した明治大学。最終スコア57-15で立大を下し、関東大学対抗戦で4連勝目を挙げた。
まず先に得点を挙げたのは立大。前半7分にPG(ペナルティゴール)での得点を許すと、直後に先制トライを決められ、開始早々出鼻をくじかれる。
しかし、予期せぬ幕開けにも明大は動じない。SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(商2=国学院栃木)からのロングパスを左WTB(ウイング)海老澤琥珀(情コミ2=報徳学園)が受け取ると、見事なステップで敵陣を切り裂きトライ。「きれいに外までつないでくれて、練習でやっていたことをそのまま出せたトライだった」(海老澤)。
この2年生コンビによるトライを皮切りに、勢いに乗りたい明大だったが、立大の隙のないディフェンスの前に得点を量産することはできず、前半を計4トライで終える。スコアとしては26-15の課題を残す形で試合を折り返した。
しかし、後半に入ると明大は抜群の修正力を見せ、前半とは別のチームかのような攻守を展開。BK(バックス)のポジション編成を大きく入れ替え、左CTB(センター)に入った伊藤龍、そして後半から試合に入った竹之下仁吾(政経2=報徳学園)や、田中景翔(文2=常翔学園)、金勇哲(営4=大阪朝鮮)がそれぞれトライを挙げ、立大を突き放していく。
完全に勢いに乗った明大は、後半43分にも右CTB秋濱悠太(商4=桐蔭学園)がダメ押しトライを決め、相手に反撃の余地を与えさせずノーサイド。後半の40分間で5トライを挙げ、ディフェンス面では無失点という完璧な試合運びを披露し、見事57-15で勝ち星を獲得した。
そして開幕5連勝を目指し、日曜日に明大が対戦するのは筑波大学。筑波大との公式戦は今年度初である。昨年度は対抗戦と全国大学選手権・準々決勝での2回の対戦があり、どちらも明大の高い攻撃力を武器に勝ち切って見せた。