「職場で友達がいない」“孤独感”を感じやすい人の3つの特徴
行動心理士・長谷川ミナです。 人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。よりよい社会人生活を楽しんでもらうために、行動心理学に基づいてお悩みを解決していくコーナーです。 “人から嫌われないための努力”は99%無駄! 精神科医がすすめる「人間関係を良くする」2つの方法
さて今回は、「職場で友達がいない時の対処法」についてお届けします。 <今回のお悩み> 今の職場に変わってから気の置ける友達ができません。私としてはもっと同僚とコミュニケーションを取って仲を深めたいと思っているのですが、思うように距離が縮められず、私だけ孤立して一人ぼっちな気がします。この寂しさや不安を解消するためには、どのように振る舞えばよいのでしょうか? (web・28歳・Tさん) 職場で自分だけが疎外感を感じてしまうと、会社に行くのも辛くなってしまうものですよね。まず、一人ぼっちで不安を感じてしまう原因はどこからくるのか、そして、今後同僚たちとどのようにコミュニケーションを取っていくと良いのかをひも解いてまいります。
一人ぼっちで不安になりやすい人の特徴って?
一人になることに対して不安を感じてしまう人もいれば、むしろ一人でいることを選ぶ人もいます。では、その違いはなぜ生まれるのでしょうか。一人でいることに不安になってしまう時の心理を理解しておきましょう。 <・「友達がいない=ダメな人間」という価値観がある> 一人でいる人に対して「価値が低い人」「ダメな人間」などとネガティブな価値観を持っている場合です。この意識があると、一人でいることに必要以上に敏感になり、相手の言動に対しても「あの人は私を仲間外れにしようとしているのではないか」などと、被害者意識が膨らみやすくなります。 <・みんなと同じことをしていないと不安に襲われる> 幼少期から学校などの集団生活を経験していると、「グループの中にいることで自信を持つ」、「同じ行動や会話をすることに価値を感じる」など、自分と行動が同じ人に対して安心感を持ったことはありませんか? しかしそれは、“同調圧力”と言って、強制的にみんなと同じことをしなければならないという心理に陥っている場合があります。このような心理があると、一人でいる人は”いじめに遭っている人”、”人として認められていない人”などマイナスな扱いをしがちです。結果として、自分がその対象になったと感じると、必要以上に不安を感じ、自信を失ってしまいます。無意識のうちに友達を軸とした生き方になり、精神的に自分を追い詰めてしまいます。 <・今まで一人でいる時間がなかった> 私生活では、ずっと家族と同居しているなど一人でいる時間がほとんどないなど、そもそも一人でいる環境に慣れていない場合です。また、常に誰かに注目されたい、認めてほしいと思う気持ちが強い人も同様に寂しさや不安を感じやすくなります。このように感じる人は、自分に自信がなく、他人から評価が得られないと自分の価値を見出せないなどの深層心理がある場合も。 そもそも職場は立場や生活環境が異なった人たちの集まりでもあります。例えば、正社員や派遣社員など雇用形態の違う人同士の場合は、同じ共通点がある人の方が安心と感じる人もいますし、お子さんがいる人の場合は、お迎えの時間までに集中して仕事を終わらせたいと思っている人もいます。人それぞれ職場における考え方やモチベーションは違うものなのだと理解しておくことも重要なことです。