大谷翔平の現状をドジャースGMが説明「数日前から投げ始めた」 投手・大谷は「来季終盤にピークを」
米大リーグのウィンターミーティングが9日(日本時間10日)、米テキサス州ダラスで開幕し、来季は二刀流として復活する予定のドジャース・大谷翔平投手(30)の現状についてゴームズGMが説明した。 今季は昨年9月の右肘手術の影響で打者に専念する中で史上初の「50―50」を達成し、DH専任では初めてのMVPを満票で受賞したが、ワールドシリーズで負傷した左肩を11月に手術した。ゴームズGMは「彼は様々なことを越えて、今は投げ始めている。ここからは(シーズンに向けて)作っていく。段階ごとに設定して、そこに達したら次へという形で一段階ずつ進めていくつもり」と説明。「(左肩手術の影響は)それほどないようだが、それをなかったことにはできないので、彼がどこにいるのかを確認しながら、(慎重に)進めていく。現状は60(フィート=約18・3メートル)を投げている。私の感覚ではあまり早い段階で口出ししたくないので、どれくらい彼を後退させた方がいいかなどは様子を見ながら進めていきたい」とした。 「(投げ始めたのは)数日前くらい。誰もが異なるタイムテーブルで動くが、ほとんどの選手たちが一般的に12月になると投げ始める。翔平がキャッチボールを始めたので、彼の他の部分も見ながら、それらがどう進んでいるによって(準備を)進めていく」とゴームズGM。バットを振る動作はまだ再開していないという。 ド軍は来年3月18、19日にカブスとの開幕シリーズを東京で迎える。ロバーツ監督は「投手・大谷」の開幕戦出場について「正直難しい」としているが、ゴームズGMは「確かにシーズンの初めは重要だが、シーズンの終盤にピークが来ることが理想的なシナリオでいいと感じている。中にはシーズンの初めにたくさん投げる投手もいるので、彼(翔平)がどう感じるかを見ながら進めていくつもりだ。今の彼は一つずつ進めていく状態なので、フィードバックを得ながら進めている。彼には、高いワークロードを要する打撃面での準備もある。そのバランスをどう取りながら進めていくかも、我々自身も探りながら進めていく。彼が試合において最も高いレベルで投げる投手としての準備ができるようにしたい」と同調する考えを示した。 メジャー1年目の今季に右肩を痛めた山本由伸投手(26)を含め、大谷も登板間隔を空ける必要がありそうだが、「そこはチームとして保守的に進めていきたいと思っている。特に今年も来年も、開幕がこれほど早くなると、旅などの時間でシーズンに向けて準備をする日数を何日も失ってしまう。今年も(韓国での開幕で)大変だった。だから由伸も腕のこともあるので休養日数を与えたいが、全て会話を持って進める。だから、明確な回答は今はできない」とゴームズGM。「うちのチームでは二刀流をやった経験がなく、両者にとって初めてのことなので、彼(大谷)に頼ることになる。(シーズンの開幕が)近づくにつれて非常に重要な会話になる」と話した。
報知新聞社