話題騒然! カタナ外装のZX-10Rがショー会場に登場?!【モーターサイクルショー2024】
細部には新旧カタナオーナーのカスタム心を刺激するアイデア満載だ!
さらに各部を追っていくほどに、その苦労はいかばかりかと偲ばれるパートは続々。外観では分からないが、ラジエーターの内部には仕切りを設け、クーラントの循環距離を延長し冷却性をアップするアイデアも仕込まれていたりするし、ワイドタイヤを抱えるスイングアームも、車体のイメージを壊さず必要な剛性を保つ薄肉デザインとするなど、そのアイデアは枚挙に暇がない。 カウルサイドに装着された3Dプリンターで製作された最新Moto GP風の樹脂製ウィングが、80'sデザインのカタナのデザインによく馴染んでいることも意外で、製作者のセンスが光る部分。新旧カタナ・オーナーのアイデアを刺激するだろうこと請け合いだ。そう、自らのアイデアをカタチにして走り出す達成感こそが、バイクカスタムの醍醐味なのだから。 フロントは倒立フォーク、リヤはモノショックで構成される前後サスはオーリンズで、ブレーキキャリパーはブレンボ。ホイールはマルケジーニのM7RS Genesiを履く。スイングアームはアルミ製ワンオフで、アーム部は板材を合わせたモナカ構造を採る。小ぶりな2本出しサイレンサーのマフラーもオリジナルで、刀と脇差をイメージしたとか。 AK-001“KATANA”をカタナたらしめるフロントカウルもワンオフ。LEDヘッドライトはカウルはライトケースに合わせサイズを詰めて装着した、こちらも苦心作。その下にはラムエア用ダクトも装備。LEDウィンカーを内蔵するウィングは3Dプリンターによる樹脂製だ。一方のメーターまわりはKOSO製の特注品で、オリジナルのように円形を2個並べるためTFT2画面で上下に重ねた凝った作り。要望が多ければ市販も視野に入れているという。 こちらもカタナのアイコンとなるタンクは、フレーム幅と前後長に合わせつつ雰囲気を保つアルミ製ワンオフ品。ダブルシートも同様の思考でデザインされている。ルーツモデルGSX1100Sの'84年型SEや'92年型SSLで採用されたツートン外装をブルー×シルバーで表現したペイントも美しいものだ。右サイドカバーの、本来ならフューエルコックとなるパートはABSのオン/オフスイッチに変更されているが、これは初代ZX-10Rがコネクターの抜き差しでオン/オフできたアイデアを落とし込んでいるのだ。
Webikeプラス編集部