オコンの今季離脱が確定し、2025年のアルピーヌはどうなるのか『F1』の識者が考察…代役はドゥーハン昇格が有力か|F1
今季限りでアルピーヌ離脱が決まったエステバン・オコン。まだ来季のシートは決まっていないが、本人は「そのうち発表できると思う」と水面下では他チームと接触していることを示唆した。 アルピーヌのシートについてはブルーノ・ファミン代表は以前から“然るべき時に発表する”と公言していた。ピエール・ガスリーの続投が濃厚となる一方で、オコンの代案が誰になるのかが注目ポイントとなっている。 『F1』のプレゼンターを務めるローレンス・バレット氏は『F1』公式メディアを通じて、オコンの代役になり得る存在について、考察を行った。 「オコンとガスリーはグランプリではチームオーダーが適用され、グリッド上の後方のドライバーは、前方のドライバーをサポートすることが義務付けられているとの話があった」 「チームによるその意図は、日曜日のレース前にもドライバーへと繰り返された。だが、オコンはこの指示を無視し、1周目のポルティエ(ターン8)で強引にガスリーのインを突き、両方のクルマはダメージを受けた。オコン自らはリタイアに直結し、これではブルーノ・ファミン(代表)が苛立ったのも理解できる」 「もちろんこの一件はチームとして重大な瞬間となったが、情報筋によるとオコンの将来については、ここ数カ月にわたって議論が続いていたという。この接触はオコンの契約を更新しない議論の、一部に過ぎなかったようだ」
モナコGPではあわや同士討ちの場面もあったが、オコンの今季離脱はすでにアルピーヌ内で既定路線になっていたとのこと。 「結局のところ、オコンとガスリーがお互いに近いポジションで競ることによって、リスクを伴っていたことはこれが初めてではない。マイアミGPでは、この2人がずっとホイール・トゥ・ホイールで競り合っていた」 「さらに、オコンは以前のチームメイトであるフェルナンド・アロンソやセルジオ・ペレスとも、当時何度も衝突している」 オコン離脱の理由を踏まえたうえで、バレット氏はオコンには次のシートが視野に入っていると主張した。 「アルピーヌは、オコンがグリッド上の他の選択肢を検討していることも認識していたようだ。特にハースとキックザウバー(アウディ)がオコンの獲得に熱心だった」 「彼がチームメイトと困難で緊張した時間を過ごした経歴があったとしても、彼がトラック上で速く、きっちり仕事をやり遂げられるドライバーであることは否定できない」 「他チームは、オコンに限らず他のドライバーを選択肢に入れて交渉を進めている。ハースおよびキックザウバー(アウディ)が有力と見られるが、他の交渉が決まるかどうかの判断を待たなければならないだろう。いずれにせよ、オコンは新たな環境で2025年もグリッド上の地位を維持できる状態にある」