オコンの今季離脱が確定し、2025年のアルピーヌはどうなるのか『F1』の識者が考察…代役はドゥーハン昇格が有力か|F1
その一方で、アルピーヌの来季ドライバーが誰になるのか、バレット氏は客観的にこう記している。 「ガスリーの残留はアルピーヌにとって大きな関心事だ。チームはガスリーのスピードに勇気づけられており、少なくとも片方のシートは来季も継続する可能性が高い。一方で、ガスリーに関心を示す他チームが、グリッド上には少なくとも2つある。それをアルピーヌ側も認識している」 そんな中、リザーブドライバーがオコンの穴埋め役をする可能性が高いとバレット氏は見ているようだ。 「数カ月前から述べてきたように、リザーブドライバーのジャック・ドゥーハンは2025年、ようやくレースデビューを果たす可能性が高い。エンストンのチームは彼を高く評価していて、ドゥーハンはチーム内では速く、人望もあるメンバーであり、アルピーヌは自チームの育成システムであるドライバーアカデミーが、トップカテゴリーに至る道を提供しているという、一つの証明になる」
それだけでなく優勝経験を持つ有力ドライバーが、外部から来る選択肢も十分にあるとのこと。 「10回のレース優勝経験を持つバルテリ・ボッタスがアルピーヌのシート獲得を争っていることが明らかになった。情報筋によると、彼はウィリアムズとハースからも狙われ、引っ張りだこな状態だ」 「ファミンは好調なカルロス・サインツをエンストンに呼び戻そう(※サインツはルノーに2017年~2018年まで在籍)と熱心だと言われているが、このスペイン人ドライバーはウィリアムズか、キックザウバー(アウディ)に加入する可能性が高いようだ」 「アルピーヌのドライバーとして世界耐久選手権に出場し、好成績を収めているミック・シューマッハは、F1復帰の可能性は低いと考えられている」 このようにアルピーヌのシートには多くのうわさがあり「選択肢が豊富なため、アルピーヌは2025年のラインナップについては比較的落ち着いている」と、バレット氏は分析した。 なお、来季のシートがまだ定まってないVCARB角田裕毅について、アルピーヌに紐づいたバレット氏の記述は一切ない。オコンの離脱が決まったことで、角田にアルピーヌ行きの線があるのではないかと報じるメディアもあるが、現状そのシナリオはドゥーハン、ボッタス、サインツに比べて、実現の可能性は限りなく低いと見るのが妥当なのかもしれない。