ペレスの"解雇説"再燃でチャンス到来も…角田裕毅はクラッシュで逆風 ローソン昇格が有力か
ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅がせっかくトップチーム昇格のチャンスに大ぽかをした。F1第20戦メキシコシティGP決勝で1周目に他車と絡んでリタイア。前日の予選でもクラッシュを演じ、メカニックが懸命の修復で決勝に送り出したが2日連続でマシンを壊してしまい、チームにとっても大きな出費となってしまった。 【動画】角田裕毅がスタート直後にクラッシュ…アルボンとの接触でリアタイヤが吹っ飛んだシーン レッドブルはこのレースでエースのマックス・フェルスタッペンが6位と振るわず、チームメートのセルジオ・ペレスは母国グランプリにかかわらず17位と期待を裏切り、シーズン最終戦を待たずにチームを解雇される説が再燃した。 同チームのクリスチャン・ホーナー代表もスポーツ専門局『ESPN』で「F1が結果が重視されるビジネスであり、結果を伴わなければ必然的に(マイナス面で)注目が集まることをペレス本人も分かっている」と語るなど次戦ブラジルGPがラストランになる可能性も指摘されている。 となると、カタールGP、アブダビGPと続くシーズン終盤の2戦は新顔で臨むことになる。候補はRBの角田と、シーズン途中にRBに加入したリアム・ローソンの2人。レッドブルはコンストラクターズランキングで3位に転落したが、まだ首位奪還のチャンスはある。さらに言えば、ドライバーズタイトルでポイントリーダーを死守するフェルスタッペンをレース中にアシストできる存在も必要になってくる。 その意味では角田は逆風だ。7戦連続で入賞を逃し、ランキング12位に停滞したまま。ここ6戦で9点を追加し同13位につけるハースのケビン・マグヌッセンには8点差に迫られている。仮に後半に順当にポイントを重ねていれば、すんなりとレッドブルから代役としてオファーがかかっていたかもしれないが、現時点で評価は芳しくないという。 もちろん仮に残り2戦でレッドブルに昇格し、フェルスタッペンの勝利をアシストする形で自身初の表彰台に立つことができれば願ったりかなったり。特に最終戦のアブダビGPは参戦1年目に自己最高位の4位を獲得するなど得意としている。上位争いをして他チームを牽制する役割を担うこともできそうだ。 ハンドルを握ると気が短くなる性格ながら、パドックでは協調性が高く他のドライバーとも仲良し。愛されキャラとしてフェルスタッペンとの相性はいい。千載一遇のチャンスが訪れているだけにメキシコシティGPでスタート直後に戦列を離れてしまったことは本当に痛いところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]