小林朔、大舞台デビューで健闘 複合からジャンプ転向の24歳
【ビショフスホーフェン(オーストリア)時事】ノルディックスキーのジャンプ男子で、小林朔太郎(雪印メグミルク)が年末年始恒例のジャンプ週間に初参戦した。 【写真】ジャンプ週間第4戦で飛躍を終えた小林朔太郎 海外のワールドカップ(W杯)出場も初めての24歳は、大舞台の4戦全てで本戦に進み総合34位。「この経験は間違いなくプラス。楽しい期間だった」と振り返った。 群馬県草津町で競技に取り組んだ。もともとはノルディック複合の選手で、2年前の世界ユニバーシティー冬季大会では金メダルを獲得した。だが、将来を見据えると実力不足を感じていたのも事実で、「得意のジャンプだったら、もしかしたら」と今季から本格的に転向した。 ジャンプ週間の第3戦ではノックアウト方式の1回目で、2022~23年シーズンのW杯個人総合覇者グラネル(ノルウェー)に勝って2回目に進出。29位に入ってW杯初ポイントも獲得した。2万人以上の観客が入るビッグイベントで健闘し、日本男子の作山憲斗ヘッドコーチは「本番で練習以上の力を出せる。今回、チャンスをつかんだのかなと思う」と評価した。 ジャンプのトップ選手には珍しい慶大出身で、理論派の一面もある小林朔。ミラノ・コルティナ冬季五輪が控える来季に向け、「(五輪は)誰もが憧れる舞台。コツコツやって、自分のジャンプを磨いていければと思う」と意欲を示した。