坂本冬美の『モゴモゴ交友録』郷 ひろみ(68)ーー 古希手前なのに年々若返っている!? ご本人から伺った超ストイックな “若さの秘訣”
躓(つまず)き、転び、膝小僧を擦(す)りむきながら、それでもまわりに助けていただきながら、今年なんとかデビュー38周年を迎えたわたしですが、見上げると、どう頑張ってもかなわない、どんなに懸命にもがいても追いつくことは絶対に無理! と思わせてくれる先輩方がいらっしゃいます。 【写真あり】坂本冬美をもっと見る 1972年に『男の子女の子』でデビュー。西城秀樹さん、野口五郎さんとともに “新御三家” と呼ばれた“元祖スーパーアイドル ”郷ひろみさんも、そのお一人です。 トシちゃん(田原俊彦)世代のわたしにとって、2022年にデビュー50周年を迎えられた郷さんは、カッコいいお兄さん。物心がついたときには、もう大・大・大スターで、それは今も変わりません。 いや、変わらないどころではありません。普通、人は年齢とともに衰えていくはずなのに、郷さんだけは、年々若返っているような気がします。 おかしい。絶対におかしい。何か秘密があるはずだーー。 むくむくと湧き上がった疑問を解き明かそうと、無謀にも、郷さんに直接番組の中でお聞きしたことがあります。その結果、謎の一部が解明できたので、今回は皆さんにもお教えしましょう。若さの秘訣、まずはその1です。 30歳前から始めたというかなりハードなトレーニングを、今も欠かさず週3回おこない、食生活に気を配り、不摂生は絶対にNGです。 夜、ちょっと小腹がすいたからポテトチップスでも食べようかな……なんていうのはもってのほか。わたしは豆乳でごまかしていますが、郷さんはそれすらもしません。 では当然の疑問として、お腹がすいたときにはどうしているのか? というのが気になりますよね。 で、恐る恐る伺うと、返ってきた答えは「水」。「それで大丈夫なんですか?」とお尋ねしたら、ごく当たり前という顔で、「十分です」と返されてしまいました。 いや、でも、わたしはお水だけじゃ、とても満足できません……モゴモゴモゴ。その差を思うと、恥ずかしくて後ろ半分の言葉は、口の中で消えていました(笑)。 でも、驚くのはこれから。郷さんの若さの秘訣、その2は歯磨きです。 最低でも1日4回。奥歯4本は小さなブラシで、それ以外は普通の歯ブラシで、歯茎を痛めないように時間をかけてゆっくりと磨き、デンタルフロスで歯と歯の間をきれいにした後は舌磨き。最後にデンタルリンスで、お口の中をお掃除です。 どうです!? 徹底しているでしょう? でも、びっくりするのは、これをすべて利き手ではない左手でやられているということです。 脳は論理的な思考や言語・計算などを司(つかさど)る左脳と、情報を知識として整理する右脳に分かれていますが、そのバランスを取るために、左手で歯を磨き、左手で箸を使っているというのです。 ーーそうか! これだ!! 若くなるためだったら、労力は惜しみません。お話を伺った翌日から即実行。わたしも、歯ブラシを持つ手を左手に変えましたが……これがまた、想像以上に酷いありさまで(苦笑)。歯ブラシは落っことすし、なんとか口の中に入ったと思った次の瞬間、歯ブラシが口の中で暴れ回り、あっちにぶつけ、こっちにぶつけ……もう大変でした。 わたしが伺ったのはこの2つですが、まだまだ、こんなものじゃないはずです。 いつでも、どこでも、郷ひろみさんでい続けるためにーー。 その強い思いと、どこまでも突き詰めていくストイックさがある、郷さんだからできることです。 いつまでも若い自分でいたいけれど、でも、やっぱり、わたしにはちょっと……ムリかも……モゴモゴモゴ(苦笑)。 さかもとふゆみ 1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。 写真・中村 功 取材&文・工藤 晋
週刊FLASH 2024年10月22日・29日合併号