山下リオ 14歳の時にスカウト、15歳で「三井のリハウス」12代目リハウスガールに抜擢されてデビュー!
■大好きな手塚治虫作品に出演
2009年、映画「RISE UP」(中島良監督)に出演。1年前の突然の轢き逃げ事故により失明した少女という難役に挑んだ。パラグライダーに夢中な少年・航(林遣都)は、目が不自由な少女・ルイ(山下リオ)に出会う。初めは心を閉ざしていたルイも、パラグライダーに情熱を注ぐ航に次第に惹かれていく。しかし、2人の間には残酷な過去が隠されていた…という展開。 「この作品ぐらいから、一つの役にどこまで向き合ってのめり込んでいけるのか、自分の中で挑戦し始めた感じがあります。 なので、クランクインまでの間に、白杖を持って目を瞑って生活してみたりしていました。そういうことは今でも続けるようになったんですけど、演じる人物の人生を自分なりに全て文字に書き起こすことや、好きな食べ物、初恋の人?とか、どうでも良いことさえも把握しておく。シーンとシーンの間に何があるのかということなど全て、いつでも引き出せる記憶を作っておくようになりました」 ――「RISE UP」の撮影は、17、8歳の頃ですか 「はい。高校を卒業する直前ぐらいです。オール石川県ロケだったこともあり、合宿のような感じで撮影していて、主演の林遣都さんや仲野太賀さんとは本当の幼馴染(おさななじみ)のような関係になりました。 これまでは人見知りで、誰かと現場で仲良くできるなんて思ってなかったので、本当に楽しかったです。自分らしくいることや自分のお芝居を信じてすることが、自分にもできるんだと確信できたすばらしい現場でした。 映画でもキーポイントになったカメラ。撮るのは好きですが、私はそもそも人に見られるのが好きじゃなくて、『カメラから逃げないで!』ってよく注意されていましたね(笑)。 今でもその気持ちはあるんですが、それも楽しめるようになってきました。未だに、たまに逃げたりしているけど、『カメラ嫌いの俳優がいてもいいんじゃないかな~』って、気楽に!」 俳優デビュー早々、シリアスな難役が続いた山下さんだが、「RISE UP」の後は、「武士道シックスティーン」、そして同年、映画「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」(猪股隆一監督)と青春映画への出演が続く。次回はその撮影エピソードなども紹介。(津島令子) ※山下リオプロフィル 1992年10月10日生まれ。徳島県出身。「三井のリハウス」12代目リハウスガールに抜擢されて注目を集める。同年に「恋する日曜日 第3シリーズ」(BS-i)で本格的に俳優デビュー。映画「寝ても覚めても」(濱口竜介監督)、映画「零落」(竹中直人監督)、連続テレビ小説「ウェルかめ」(NHK)、「わたしの夫は―あの娘の恋人―」(テレビ大阪・BSテレビ東京)、「A-Studio」(TBS系)、「プレバト!!」(TBS系)などに出演。2025年1月下旬に最新主演映画「雪子a.k.a.」の公開が控えている。 スタイリスト:Izumi Machino / 町野泉美 ヘアメイク:北一騎(Permanent)
テレビ朝日