【国民健康保険料】2024年度の支払い開始。同じ東京都でも差があるのはなぜ?所得400万円なら保険料が約57万円の負担に…
国民健康保険料の上限が増加。2024年度も引き上げで106万円に
国民健康保険料は、基本的に所得が上がるほど高くなる仕組みにあります。しかし、他の健康保険と同じく上限が設けられています。 この上限額について、毎年「1万円~4万円」の増額が続いているのです。 今年2024年度については、上限額が106万円となりました。この24年で46万円も増加しており、負担の高さがうかがえます。 とはいえ、上限額の引き上げが影響を与えるのは高所得者世帯です。限度額(合計額)の超過世帯割合は1.4%台となっており、具体的な年収目安は以下のとおりです。 ・2023年度:給与収入 約1140万円/年金収入 約1140万円(給与所得 約960万円/年金所得 約960万円) ・2024年度:給与収入 約1160万円/年金収入 約1160万円(給与所得 約980万円/年金所得 約980万円) 「中間所得層の被保険者の負担に配慮」した結果であり、「引上げにより、中間所得層の伸び率を抑えられる」と厚生労働省も強調しました。 では、実際の保険料はいくらなのでしょうか。
2024年度 東京都特別区「国民健康保険料」一覧表
国民健康保険料は自治体によって異なるため、まずは東京都23区内で比較してみます。 基礎賦課分だけでも以下の違いが見られます。 ・千代田区:均等割4万5400円+所得割7.63 ・中央区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・港区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・新宿区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・文京区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・台東区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・墨田区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・江東区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・品川区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・目黒区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・大田区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・世田谷区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・渋谷区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・中野区:均等割4万6200円+所得割8.32 ・杉並区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・豊島区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・北区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・荒川区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・板橋区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・練馬区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・足立区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・葛飾区:均等割4万9100円+所得割8.69 ・江戸川区:均等割5万1600円+所得割9.40 このほか、後期高齢者支援金等賦課分と介護納付金賦課分(40歳以上のみ)でも同じように均等割と所得割がかかるので、住まいによる差が大きくなるのです。 参考までに、新宿区での具体的な国民健康保険料を見ていきましょう。