ダークホースはどこだ! ユーロ2024戦力値ランキング11位。司令塔が完全復活! コンビネーション抜群な北欧
現地時間6月14日にEURO2024(ユーロ2024)が開幕した。4年に1度行われる欧州王者を決める大会で、最も強力な戦力を揃えているのはどのチームなのか。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する(本文の内容は現地時間6月18日の試合終了時点のもの)。
11位:デンマーク代表 監督:カスパー・ヒュルマンド(5年目) 戦力値:79(攻撃力20、守備力19、選手層21、勝負強さ19) 前回大会でベスト4へと躍進したデンマーク代表は、クラブチームのような完成度の高さを誇る。オフェンスはダイレクトやオフザボールの動きの上手さなど、ユニットでの崩しが多く、最終ラインからのビルドアップの質も高い。 その攻撃陣を支えているのが前回大会で心不全のために倒れたクリスティアン・エリクセンだ。あれから3年、完全復活を遂げた司令塔はスロベニア代表との今大会の初戦で見事なゴールを記録。ピッチ上で意識を失ってから1100日後にゴールを決めるという漫画でも描けない夢のようなストーリーを完結させた。 そんな彼を中心に前線にはラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド)とヨナス・ウィンド(ヴォルフスブルク)という強力な2人のストライカーが並ぶ。サブにもカスパー・ドルベア(アンデルレヒト)とユスフ・ポウルセン(ライプツィヒ)と、経験豊富なメンバーが並ぶなど「選手層」も厚く、試合途中からのゲームチェンジャーも多い。 エリクセンの周りにはピエール・エミル・ホイビュア(トッテナム)やモルテン・ヒュルマンド(スポルティングCP)、クリスティアン・ノアゴール(ブレントフォード)ら黒子に徹することができる献身的なMFが多く、彼らが中盤を駆け回って攻守の架け橋となっている。 最終ラインの質も高く、アンドレアス・クリステンセン(バルセロナ)とヨアキム・アンデルセン(クリスタル・パレス)、ヤニック・ヴェスターゴーア(レスター)は全員高さがあり、クロス対応も抜群。実際にデンマーク代表は直近2年間で行われた15試合で複数失点は2試合のみと、整備された守備も特長の一つだ。 ただ、彼らの課題を挙げるとすればハイラインの裏に抜けられた際の対応で、スロベニア代表との初戦ではこれの対応に苦戦した。特にヴェスターゴーアの対応は怪しく、ここを相手に突かれてしまうと、下馬評が高かったカタールW杯のグループリーグ敗退のような厳しい戦いを余儀なくされるかもしれない。
フットボールチャンネル