トヨタが「お昼寝」マシーンを作っただと!? 高級ミニバンの技術を使った「TOTONE」なら仕事の効率爆上がり確実!
健康的な生活を送るうえで昼寝は効果的
世界でも有数の勤勉さを誇る日本人にとって、「昼寝」と聞くとどうも「怠けてる」「ヒマな人がすること」「無駄な時間」などというネガティブなイメージをもってしまいがち。でも近年、その「昼寝」こそが脳や身体の疲労を効率的にとるために重要な役割を果たすことがわかっており、「パワーナップ」と呼ばれて注目されています。 【画像】トヨタの仮眠シート「TOTONE」のその他の画像を見る ドライブ中も、高速道路などの単調な道でつい眠気が襲ってきたり、長時間の運転で疲労がたまってボーッとしてしまうことがあるかと思いますが、そんなときにはさっさとSAやPAに入り、パワーナップを取ることこそが睡魔を倒し、再び安全運転ができる状態に回復する近道だといわれています。 具体的に「パワーナップ」とは、15~30分ほどの短時間の睡眠を取ること。時間帯としては、12時~15時の間に取るとさらに効果的だといわれています。入眠から20分ほどで訪れるノンレム睡眠のステージ2で、脳内に蓄積した疲労がクリアになり、身体にいい効果をもたらします。30分以上寝てしまうとステージ3に入ってしまい、目覚めが辛くなるため、昼寝をするなら30分以内がオススメといわれています。
高級ミニバンのシートにヒントあり!
さて、じつはトヨタには、そんなパワーナップのための「TOTONE」という商品があるのをご存じでしょうか? トヨタには、アルファード/ヴェルファイアをはじめレクサスLMなど、後席の快適性を追求したラグジュアリーミニバンがあります。そうしたクルマの開発により培ってきた空間設計技術やシート設計技術、居眠り運転防止技術を応用し、さまざまな「眠りをサポートする機能」を搭載して完成した、パワーナップのための理想の仮眠空間。 見た目には、足までしっかり支えてくれる長さのあるシートがリクライニングし、ベッドとソファの中間のようなマットの上に、身体全体を上から覆うようにカーテンがかかっているような商品です。 シートには、じんわりと身体を温めるシートヒーターがついており、ヒーリングBGMでうとうとと心地よい入眠を誘います。起きる時間が来たら自動で椅子が起き上がり、終了をお知らせするとともに、夜明けをイメージした光とやる気を喚起するような軽快なBGMが気もちを爽やかに。エアクッションによるストレッチもできるようになっており、スッキリとした目覚めに導くというものです。これなら、意思が弱くてついつい「あと5分……」なんて自分を甘やかしてしまいそうな人でも、無理なく起きることができそうです。 使い方は、まずスマホにTOTONEのアプリをダウンロード。そこから「標準コース」「くつろぐ」などさまざまなコースから、好みのものを選びます。スマホとTOTONEをペアリングし、さらにオーディオを接続すると、仮眠中に好きな音楽が聴けるように。ほかにもスマホでリクライニングの調整や、シートヒーターのオン/オフ、強弱などが操作できます。 準備が完了したら、さっそくTOTONEに横になってパワーナップのスタートです。最短15分の眠りから目覚めたら、ストレッチを忘れずに。これで頭も身体もスッキリとするというわけです。 現在、TOTONEはオフィスでの使用を想定しており、標準仕様のほかにさまざまな色や素材が選べる特別仕様も選択可能。リース契約のみで、価格は標準仕様が期間3年の場合で月額6万1600円(税込)、期間5年の場合で4万7300円(税込)となっています。社員の仕事効率アップや福利厚生など、導入した会社で実際に使った人からの声は好評のよう。机にうつ伏せになって仮眠していた、なんて人からすると、たしかに天と地ほどの差がありそうですね。 トヨタの技術がまさかの「昼寝」に生かされるとは、驚きのTOTONEをご紹介しました。
まるも亜希子