キラキラしてる女友達が妬ましくて苦しい→そんな気持ちをラクにしてくれる「考え方」が参考になる
「ハムより薄い」とも言われる女の友情。でも、それって本当?女性たちのキャリアと友情に関するインタビューを多数行っているミレニアル世代のジャーナリストであり「英国のジェンダー先駆者50人」にも挙げられている著者が「女性同士の友情」をめぐる俗説を取材や学術的考察をまじえて考察。「息苦しくない」友情のあり方を提案する。※本稿は、クレア・コーエン著、安齋奈津子訳『女友達ってむずかしい?』(河出書房新社)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 友達兼ビジネスパートナーの秘訣は 「相性のよさ」と「妥協」 友情と仕事を融合させるとは、いったいどんなことなんだろう。 それを知っている女性のひとりが、パンドラ・サイクスだ。 パンドラは現在、ポッドキャストの人気番組『High Low』にドリー・アルダートンと共に出演している。両想いのふたりは、熱いファンを獲得しており、このファンたちによって〈#friendshipgoals(理想の友情)〉ハッシュタグがSNSで拡散されている。なかには、親友たちのスマートフォンの登録名をパンドラとドリーに変えた女性もいるくらいだ。なかなかの熱狂ぶりである。 パンドラとドリーは仕事を通じて知り合った。パンドラがドリーに、現在は閉鎖されたフェミニスト向けウェブサイト〈The Debrief〉の記事の執筆を依頼したのだ パンドラになれそめを話してもらった。 「その後、友達デートをセッティングされて、5時間ただしゃべりまくりました。すごくいい友達になれたと、すぐにわかりました」。 ふたりが友達兼ビジネスパートナーとして上手くいっているのは、相性のよさと妥協のふたつが揃っているからであり、なにか特別なことをしているわけではないそうだ。
「私たちには正反対なところもあります。私は反応が早くて効率重視、ドリーはちょっと夢想的。でも、おもしろいと感じることや感動のつぼ、物事や人に対する価値観がそっくりなんです。だから仕事がしやすいんでしょうね」。 ふたりは細かいことを気にせず、業務をざっくり半々にしているという。 「育児だとかで私がばたついているときは、ドリーが色々やってくれて、その次の週は私がたくさんやる。だから、あまり細かいことは気にしてないんです。珍しいパターンでしょうね。それでも、仕事と友達づきあいは分けるべきなので、ディナーのときは番組の話をしないと決めてます。たいして難しいことじゃないですけどね」。 ● 女性同士の絆が 築かれやすい共通点とは? ふたりはSNSで「仕事上の伴侶」と呼び合っている。これは間違いなく、自分を欲しがっている女性がふたりいる、と思いたい男性たちが考えだした言葉だろう。 「ドリーとは絶対に、恋愛と呼べる関係ですね。それも、人生最大の恋愛のひとつ。だけど、冷ややかに見ている人たちもいます。ほんとに嫌な話ですけど。インタビューで、『本当に友達なのか世間は怪しんでますよ』、なんてね。友達じゃなかったら、傍から見ていてわかるはずです。私は友達のふりをするには正直すぎるし、真面目すぎるから。たかだかポッドキャストのために友達のふりをするほど、世の中を舐めてかかってませんしね」。