東日本~沖縄で顕著な高温 日本海側で記録的大雨も 9月の天候まとめ
気象庁は1日(火)、9月の天候のまとめを発表した。全国的に気温が高かったが、東・西日本で統計開始以降、9月として1位、沖縄・奄美で9月1位タイの高温となった。また、全国的に少雨だった一方、日本海側で記録的な大雨となった所もあった。
東・西日本 最も暑い9月
暖かい空気に覆われやすく、全国の猛暑日を記録したアメダス地点数の9月の積算は1452で、比較可能な2010年以降で9月として最も多くなった。月平均気温は全国的にかなり高く、月平均気温偏差は東日本で+3.2℃、西日本で+3.4℃、沖縄・奄美で+1.1℃となり、1946年の統計開始以降、東・西日本で9月1位、沖縄・奄美で2017年9月と並んで1位タイの高温となった。全国153の気象台等のうち91地点で、月平均気温が9月として歴代1位の高温となった(7地点のタイ記録を含む)。
18日は東京都心で35.1℃を観測し、これまでの猛暑日の遅い記録(1942年9月12日)を更新した。20日は静岡で39.2℃を観測するなど、日最高気温の9月の記録を更新した所が多かった。また、20日は太宰府(福岡)で、猛暑日日数が62日となり国内最多記録となった。なお、15日は佐世保(長崎)で日最低気温が29.9℃と、9月の最低気温の高い方から全国1位の値を4年ぶりに更新している。
晴天多いが記録的大雨も
北・東・西日本は高気圧に覆われやすく、月降水量は北・西日本の太平洋側と西日本の日本海側でかなり少なく、北日本の日本海側と東日本の太平洋側で少なかった。ただし、秋雨前線の活動が活発化した時期もあり、20日は秋田県で、21日は石川県で線状降水帯が発生するなど、能登北部を中心に記録的な大雨となった。
月間日照時間は北・西日本の日本海側と西日本の太平洋側でかなり多く、北・東日本の太平洋側と東日本の日本海側で多かった。月間日照時間平年比は西日本日本海側で149%、西日本太平洋側で132%で、それぞれ1946年の統計開始以降、9月として1位の多照となった。沖縄・奄美は中・下旬を中心に、台風や熱帯低気圧の影響を受けやすく、月間日照時間は少なかった。