2024年の夏ボーナス、中小企業は平均「35万円」!? 大手企業との“金額差”はどのくらい? 昨年度より「増えた」人の割合も紹介
2024年も大企業を中心に多くの企業でボーナスが支給されています。夏のボーナスに関する報道がされると、周りの人がどれだけもらっているのか気になる人も少なくないでしょう。すでにボーナスの使い道を決めている人もいるかもしれませんね。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる? 本記事で、どのような業種がボーナスをたくさんもらっているのか、さらに、そのボーナスの使い道はどうなっているのかを見てみましょう。
大企業の夏ボーナス平均額は80万円超、中小零細企業の平均は約35万円
一般財団法人労務行政研究所の調査によれば、東証プライム上場企業の2024年夏季ボーナス平均額は84万6021円で、過去最高の水準となりました。図表1のとおり、新型コロナウイルスの影響により一時落ち込んだものの、直近3年間で大きく上昇しています。 図表1
一般財団法人労務行政研究所 夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査 同調査結果によると、業種別ではガラス・土石、鉄鋼、電気機器、輸送用機器、建設などはボーナス金額が大きく、平均額は90万円を超える水準となっています。 一方で、フリーウェイジャパンの「2024年度 夏のボーナスについてのアンケート」によると、中小零細企業のボーナス平均はおよそ35万円で、大企業との間に大きな差があります。 また、昨年度の夏と比較して、ボーナス額が「やや増加した」「増加した」と回答した人が約4割の一方で、そもそもボーナス制度がない・支給予定がない人業が約6割を占めており、中小零細企業の厳しい現状が浮き彫りとなっています。
ボーナスの使い道は預金・生活費の補填が7割を超えるを
ソニー損害保険の調査によると、夏のボーナスの使い道では預金が42.4%で最も多く、次いで生活費の補填(ほてん)が29.5%となっています(図表2)。また、2024年に新しいNISA制度が始まった影響もあり、NISAなどを利用した資産運用も14.6%と高い割合を占めています。 大企業のボーナス平均額が過去最高になっている一方で、物価高など先行きが不透明であることから、貯蓄や資産運用を選ぶ人が増えており、高級品の購入や海外旅行などの割合は小さくなっているようです。 図表2