甘く考えていると最悪のケースも… 「対人」「対カート」事故回避のために押さえるべき「ゴルフカートの基礎知識」とは?
もしも実際に事故に直面したら?
では、万が一プレーの再開ができそうにないほどの重大なカート事故が発生した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。 「ゴルフカートの最高速度は概ね時速20キロメートル前後といわれていますが、シートベルトやエアバッグはついていません。むち打ちなどが起こった場合は、通常の自動車事故と同等レベルの衝撃があります」 「もしも衝突事故が起こったら、ケガの具合を見るとともにキャディーマスター室に連絡し、ゴルフ場のスタッフに仲介役に入ってもらって、しっかりと状況を整理することが大事です。『誰が操作していたのか』『何が原因なのか』『どのような形でぶつかったのか』など、事故の状況を事細かく把握するための現場検証が必要になるでしょう」 「ぶつけられた方は後ろに積まれているクラブが破損してしまっている可能性があるので、加害者は場合によってはケガ、クラブ、カートの3つで損害賠償を負わなければならなくなります。このような事故は誰にでも起こり得るので、ゴルフ保険に加入しておくのをオススメします」 過去にはカートにはねられた事故がきっかけで、被害者がゴルフ場を告訴して裁判に発展したケースもあります。最悪の場合は死亡事故にもつながりかねないため、カートの事故も公道での自動車事故と同様に考えなければなりません。 「最新モデルならセンサーもついているし大丈夫でしょ?」と考える人もいるかもしれませんが、システムを過信せず安全第一で操作するようにしましょう。
ピーコックブルー