恋愛や推し活など「依存体質」とは? 人に依存してしまう原因や治し方を専門家が解説
依存体質の原因とは
依存体質になってしまう原因としていえるのは、幼少期の経験や性格的な要因、または環境など人それぞれ。共通して言えるのは、心の不安を埋めるために特定のものに強く頼ってしまうというところ。
幼少期の経験
幼少期の愛情不足やトラウマは原因のひとつに。例えば、「良い子にしていないと褒めてもらえない」、「ちゃんと勉強しないと愛してもらえない」のように、条件付きでしか受け入れられないと感じて育った人は、大人になっても、誰かに認められないと自分の価値がないと感じてしまうことがある。 また、常に満たされず愛情を求め続けていた経験は、大人になっても心の奥底に残り、何かに強くしがみつかないと安心できないというパターンに繋がることも。
自己肯定感の低さ
自分のことを認められず、常に不安を感じている人は、何か他のものに頼ることで安心感を得ようとすることがある。
慢性的なストレス
仕事や人間関係など、日常生活でのストレスが積み重なると、それを解消するために依存に走る場合がある。
孤独感
周囲とのつながりが薄く、孤独を感じている人は、何か他のものに依存することでその孤独感を埋めようとすることも。
ステップ1.自分の行動を観察する
依存体質を抜け出す方法として、最も即効性があり難易度が低いものは、今の自分がしている行動や感情パターンを見つめて「自分は今、何を求めているんだろう」と客観的に内省してみること。 たとえば、恋人からの返信が遅れるたびにスマホを握りしめてしまうなら、その瞬間「私は今、不安でたまらなくて、相手からの返事によって安心を得たいんだな」と気づくことが始めの一歩に。 心の奥底にある真の感情を理解することで、不安を和らげたり、返信を急かす前に一呼吸おけるようになったり、心の安定を図ることができる。
ステップ2.一人で心地よく過ごせるものを見つける
一人で過ごす時間を心地よいものにするために、ちょっとした工夫を積み重ねていくことも助けに。お気に入りのカフェに行ったり、身体を動かしたり、日記を書いてみたり、できそうなことや、自分が興味を持てそうなことから始めてみて。友人同士で新しい趣味を共有してみるのも◎。 まずは短い時間から始めて、少しずつ、自分だけの楽しい過ごし方を見つけてみて。