【ハイライト動画あり】7連覇を目指す東海大学が昇格組の関東学院大学に勝利。ともに課題と収穫の出たゲームに。ラグビー関東大学リーグ戦
32分、東海大学はラインアウトを起点に、HO下江がトライを挙げて21-7としたが、関東学院大学もFL由比藤のジャッカルから得たチャンスで、FL由比藤が飛び込んで、再び7点差に迫って前半を折り返した。
後半、先手を取ったのはリードしている東海大学だった。3分、モールからHO下江が押さえて26-14とリードを広げた。13分、関東学院大学は1年生SO浅場がPG(ペナルティゴール)を決めたが、それ以降は局面、局面で上回る東海大学がペースを握った。
15分、1年生SO浦本が切れ味のあるランからトライを挙げて33-17。さらに18分にはSH(スクラムハーフ)辻時羽(4年)、26分にFL薄田周希(3年)、31分に途中出場のSH井川天太郎(3年)、34分にWTB(ウイング)岡村優太(4年)と4連続トライを挙げて61-17として勝負を決めた。
関東学院大学も意地を見せ、ロスタイムにPR尾崎虎太郎、FL由比藤主将が連続トライを挙げたが、そのままノーサイドを迎えた。8トライを重ねた東海大学が61-31で開幕戦を勝利で飾った。
MIP(モスト・インプレッシブ・プレーヤー)に関東学院大学のFLラリー、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には、2トライを挙げて勝利に寄与した東海大学のHO下江が選出された。「選ばれるとは思ってなかったのでビックリした。今年のFW(フォワード)はまとまりがあり、セットプレーでプレッシャーかけられたと思う」(下江)。
後半10分過ぎまでは善戦した関東学院大学の榎本淳平監督代行は、「セットプレーで圧力を受けてしまった。それが後半、ボディーブローのように効いて、チームの足が奪われた。だが、戦えたことは収穫になったし、何が必要か明確になった。実のあるゲームだった」と手応えを口にした。
FL由比藤主将も「前半タイトな試合ができて、今までやってきた良いディフェンスでは得るものが大きかった。ただ、セットプレーやきつくなった時間帯のフィールドプレーが課題。後半、きつくなった時間に個人個人になってしまって、もっとチームで戦えたら良い戦いができた」と前を向いた。