第102代首相に石破茂氏 新内閣が今夜発足
自民党の石破茂総裁(67)は1日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第102代首相に選出された。約3年で退陣する岸田文雄首相(67)から政権を引き継ぐ。石破氏は直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、夜に石破内閣を発足させる。衆院を9日に解散し、衆院選を15日公示、27日投開票の日程で実施する意向だ。与野党は臨戦態勢に入り、派閥裏金事件を受けた対応や物価高対策を含む経済政策が争点となる。 衆院本会議での首相指名選挙は投票総数461票で、石破氏は291票だった。 石破氏は1日午前、首相指名を前に党本部で記者団に「国民に正面から向き合い誠心誠意語っていく。逃げずに実行する内閣にする」と決意を語った。同日午後の党代議士会で、次期衆院選に向け「全員が当選できるよう全身全霊を尽くす」と強調した。 与党は4日に衆参両院で所信表明演説、7日から各党代表質問を行う日程を想定する。石破氏は演説で裏金事件を踏まえた信頼回復や物価上昇を上回る賃上げ実現を訴え、野田氏は代表質問で「政治とカネ」問題を厳しく追及する構えだ。