“監督”は清原氏 日米トライアウト会見(全文1)本当に感謝の気持ちしかない
11月7日に一般公募の予選を行う予定
NPBを契約する外国人にとっては今年、自由契約になったNPBの選手と対戦することは大変重要なことです。つまり今回のWorldTryoutはNPBに復帰したい日本人選手と、NPBを目指す3A以上の外国人にとって真剣勝負を行う重要なプラットフォームなのです。その価値のあるプラットフォームをわれわれはNPBを目指す全ての野球人に開放しようと考えたので今回、一般の公募選手もそのレベルに見合ってると判断すれば参加できるトライアウトにいたしました。ですから11月7日、一般公募の予選を行う予定です。 WorldTryoutがこのようなスポーツオーディションになぜ着目したかというと来年、東京オリンピックによってスポーツが社会から注目されるようになり、スポーツガバナンスが見直されるようになりました。既存の多くのスポーツ団体は競技団体として立ち上がった経緯があり、勝ち負けを基本としたレギュレーションがベースになっているため、なかなか新しいことができません。ですがWorldTryoutというスポーツオーディションのプラットフォームがあれば、さまざまな問題にも柔軟に対応することができるとわれわれは考えました。 今回の野球トライアウトで言えば、戦力外のプロ野球選手、フリーエージェントのメジャーリーガー、一般の野球選手のようにどこにも所属しない選手がプレーすることによって既存の野球リーグや団体ではできない革新的なチャレンジをすることができました。例えばプロ野球とアマチュアの選手が一緒のグラウンドでプレーをする。メジャーリーガーと日本のアマチュア選手が対戦する。このようなことは通常では考えられません。 また、トライアウトの評価基準で言えば、トライアウトはオーディションなので勝敗だけが評価の基準ではありません。例えば今回のWorldTryout、ピッチャーの評価基準として考えているのはアウト率という指標をもとに投手の評価を行います。アウト率というのは球数割るアウトの数で表される指標で昨今、野球界で問題になっている投球数を改善する数値だと考えられています。そのアウト率を評価基準にすることで今回のトライアウトは球数を投げないことは提案できているんじゃないかなというふうに思います。ですからスポーツガバナンスの中で問題とされている数々の古いレギュレーションもWorldTryoutというプラットフォームで見直すことが可能なのです。