クリスチャン首相・石破茂は日本をどこへ導くか、プロテスタントのカルヴァン派が持つ強い信念
日本経済新聞の2015年2月23日付の記事によると、石破氏はその偉大な宗教人の曽祖父について、「親戚の間ではあの寡黙で謹厳実直な二朗さんの息子がなんで茂さんなのか、どうも金森通倫の遺伝子が突然あらわれてきたのではないかといわれている」と自ら述べている。 ■「神はいない」なんて考えたことがない 作家の佐藤優氏は、石破氏が慶応義塾高校進学後に通っていた世田谷の教会に注目する。プロテスタントの中のカルヴァン派の教会だからだ。
佐藤氏は講演で「カルヴァン派の考え方は、その人の使命は生まれる前から決まっている。成功する人も失敗する人も生まれる前から決まっている。その人にはその人にしかない使命があるわけ。どんな逆境があってもどんなに無理だと言っても神様の声だけを聞いていれば必ず成功するという教えだ」と指摘した。 これは「救われる人間と救われない人間の両方を神はあらかじめ決めている」というカルヴァン派の「二重予定説」の考え方として知られている。
佐藤氏は自らが、金森が設立に尽力した同志社で神学を学び、同じカルヴァン派教会出身者だから石破氏の考えていることがよくわかるという。 2022年10月19日付の毎日新聞夕刊の記事によると、石破氏は「幼いころから『神はいない』などという恐ろしいことを考えたことは一度もありません。幼稚園のころから教会に通っていましたからね。神の存在はもちろん信じています」と答えている。 さらに、「その神とは『ゴッド』なのか、日本で言えば『おてんと様が見ている』『八百(やお)万(よろず)の神』といったたぐいのものなのか」と記者に問われ、「キリスト教の神です。私たちは唯一神、絶対神という立場です。『八百万の神』という考えは取りません。とはいえ欧米のクリスチャンの政治家とも、私は少し心情が違うと思う」と述べている。
また、クリスチャンプレスも、石破氏が2019年6月の「国家朝餐祈祷会」で「私自身は自分がいかような者であるとも思っておりませんが、『御心にかなう者であれば、御用のためにお用いください』とお祈りできることは幸せなことであると思っております」と述べたと伝えている。 佐藤氏は、「石破さんは今回自民党総裁選で自民党員によって選ばれた。あと広い意味では国民によって選ばれた代表だという思いとともに石破さんの心の中では神様によって選ばれたと彼は思っている。だからそれで神様に選ばれた使命が何なのかと石破さんが思うことで日本の進路は大きく変わってくる」と指摘する。