ニットの「買ったときの色・風合いを保つ」 洗濯のプロが教えるメンテナンスの知識
プロに聞く「家庭でできる」ニットケアの正解 ステキなニットを1シーズンでダメに…なんて悲劇を避けたい。そこで洗濯&ニットのプロに、上質な風合いの維持法や色落ち防止など、家庭でできる上級テクをうかがいました。 ≫【写真・洗濯のプロが教えるニットのお手入れ▶全12の方法】「お家で簡単に出来る」いつ着ても「キレイを保てる」知っておきたいメンテナンス知識のすべて 【取材した方々】 ・FREDDY LECK sein WASCHSALON/松延友記さん 洗濯ソムリエの資格も保有。 ・THE LAUNDRESS/下岡友美さん 洗濯達人としても有名。 ・Knit cure/植木睦子さん 「ニットの治療院」とも呼ばれているニットキュア代表。 【キレイな色を維持する色落ち防止策は?】 A.つけ置きでよけいな色落ちをブロック カラーニットは水に色が出てしまいがちですが、繊維についた余分な染料がとけ出ているだけで、洋服の色合いがあせていくことはあまりありません。なので、基本を守ればOK。洗濯時は裏返してネットに入れ、30℃以下の水を使いましょう。押したりもんだりせずにつけ置きを。(下岡さん) A.シリコン配合洗剤に注目 シリコン配合の洗剤は、使い続けると表面にフタがされるようになり色が落ちにくい。汚れが閉じ込められることにもなるので、ときどき水だけで洗うのもいいとクリーニング専門の方から聞きました。(植木さん) 【汚れてしまったときの対処法は?】 A.液体の汚れには洗剤を直づけ まずは洗濯表示をチェック。洗濯機洗い、手洗いができるマークがついていればご家庭でシミ抜きが可能です。紅茶やジュース、しょうゆなどの水溶性のシミは、ニット用の洗剤をシミに直接つけて、軽くもみ込んでから水で流すこと。(松延さん) A.食べ物や化粧汚れはやさしくふやかす カレーやミートソースなどの食べ物や口紅、ファンデーションなどの油溶性の汚れは、ぬるま湯で油ジミをやわらかくゆるめるのがポイント。そのあとは上記の水溶性のシミと同様の洗い方を。それでも落ちなければクリーニング店へ。(松延さん) 【そでや首元をヨレを防ぐには?】 A.着る頻度を減らしてきちんと畳む 毎日着ないことが、ヨレさせない工夫としてはベスト。なるべく3日は置いて。脱ぎっぱなしや、ハンガーかけも肩が伸びて形くずれの要因になるのでNGです。脱いだら後ろにそでどうしが重ならないように畳み、肩の部分を折り、そして横半分に畳むようにしてみて。(松延さん) A.洗濯後にアイロンを稼働 洗ったあとがいちばん形くずれしやすい状態なので、そのときにスチームアイロンをかけるのが効果的。洗濯の2~3回ごとでも構いません。スチームアイロンでネックやそで口、できれば全体を元の形に整えましょう。(植木さん)
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