大御所から中堅、期待の若手まで......今年の「来日アーティスト」が激熱すぎる!
「電気グルーヴがスペシャルゲストの2月のニュー・オーダーはキャリア40年以上。しかも、8年ぶりの来日ということもあり、次があるかどうかわかりません。 4月に日本武道館6デイズを行なうエリック・クラプトンに至っては、なんと今年3月で80歳です。まさに『今回が最後』でもおかしくはありません。『あのとき見ておけばよかった』とならないためにも、もし迷ったらチケットを取るべきですね」 ■なぜオアシスには若者も熱狂するのか? そして、10月はオアシスの来日公演が控える。2009年の解散以来、実に16年ぶりの世界ツアーであり、各地の公演はほぼ即ソールドアウト。昨年は日本でもチケット争奪戦がニュースになった。 「これは"ラウドロック"の文脈で話したのと同様、海外で90年代から00年代にかけてのロックが再評価されている流れの一環だと思います。しかも、当時最強のカリスマバンドはUSならニルヴァーナ、UKならオアシス。 ただ、ニルヴァーナはボーカルのカート・コバーンが亡くなっていることもあり、再結成は不可能です。というわけで、オアシスが『生ける伝説』として神格化されるほどの評価を獲得したのだとみています」 しかし、オアシスの再結成には最盛期を知らない若い世代も熱狂している。 「これは日本と海外で事情が違うのですが、特に欧米では10年代以降、ロックが明らかに力を失っていました。しかし、最近になって音楽のトレンドが一周し、若い世代がロックに回帰する現象が徐々に起こっています。 加えて、オアシスは解散後も中心メンバーのギャラガー兄弟がおのおのソロで活動しており、世界中で人気を博しています。ボーカルのリアムなんて、解散直前の時期よりも声に力が戻っており、懐メロではなく、現役のミュージシャンとして再ブレイクすることに成功しました。 要するに、今回の世界ツアーは『今再結成したらすごいことになるのでは?』という期待が膨らみきっていたタイミングでの発表でした。ロックが輝いていた時代の伝説のバンドが、現役感バリバリの状態で見られるかもしれないという予感。それがこれほどの熱狂を生んでいるのです」 では、日本の事情とは?