大御所から中堅、期待の若手まで......今年の「来日アーティスト」が激熱すぎる!
2月にはUSのロックバンドである、マルーン5の東京ドーム公演3デイズも。 「彼らもキャリア20年を超えるベテランですが、その人気の理由はほかのバンドと少し違います。10年代に海外でロックからヒップホップへとポピュラーミュージックの主流が移り変わる中で、マルーン5はブラックミュージックを取り込むことで時代に適応してきました。 だからこそ、『あんなのロックじゃない』という批判もあったのですが、そうした声を乗り越えて常に新しいファン層を獲得してきた。東京ドームを3日間も埋められる、数少ない現役ロックバンドだと思います」 ■再ブームもあれば、引退ツアーもある 2月には累計アルバムセールスが1億枚以上のリンキン・パークが来日。ただ、昨年までメンバーの逝去により長らく活動を休止しており、このたびの来日公演は新たなボーカルを迎えた新体制のお披露目ライブでもある。 「ボーカルが男性から女性に代わり、賛否両論ある中での来日となります。バンドにとっては今後の試金石になるツアーですし、往年のファンにとっても期待と不安が入り交じった新鮮なライブになるのではないでしょうか。 また、彼らが代表する"ラウドロック"というジャンルは、近年の海外で再ブームの兆しを見せており、日本でもあらためて注目を集めています。 同月末のグリーン・デイが東名阪の全公演でソールドアウトしたり、共に同時代で活躍したオフスプリングが4月に来日したりすることも、その人気を裏づけています」 ベテラン勢が気を吐く一方、さらに世代が上のレジェンドたちは、今回で「ツアー引退」をうたった来日公演を行なう。 「2月のミスター・ビッグ、4月のシンディ・ローパーがこれで最後。ファンにとっては寂しい限りですが、そもそも引退ツアーを行なえる時点で、それだけ世界中から長く愛されてきた証拠。ファンとアーティストに強い絆がないとできないわけで、すごく幸福なことだと思います」 さらに「今見ておかないと、いつ引退でもおかしくない」年齢のアーティストも。