絵本「おまえうまそうだな」展 恐竜の世界再現 宮城・石ノ森萬画館
絵本作家、宮西達也さんの代表作「ティラノサウルスシリーズ」の特別企画展「おまえうまそうだな展 『やさしさ』と『おもいやり』ってなんだろう?」が13日まで、宮城県石巻市の石ノ森萬画館で開催されている。作中の恐竜たちが生きる世界が再現され、子供も大人も一緒に、絵本に入り込むように楽しめる。 【写真まとめ】石ノ森萬画館で開催中の企画展の様子 「おまえうまそうだな」は乱暴者として振る舞うティラノサウルスが純真なアンキロサウルスの赤ちゃん「ウマソウ」と出会い、優しさに目覚めていく物語。2003年の発刊から23年の「おまえうまそうだな さよならウマソウ」まで計16冊が刊行され、累計発行部数は世界で2500万部に上る。中国や韓国などでは日本に先立ち3DCGアニメーションが放映されるなど、世界中にファンがいる。 企画展では、ティラノサウルスの巨大フィギュアがお出迎えし一緒に撮影できるほか、作中に登場する火山や「赤い実」のなる木などもあり、絵本の世界観に浸りながら撮影を楽しめる。一目で宮西さんの作品と分かる独自の描き方の秘密を解説するコーナーもあり、版画のように赤、青、黄、黒の4色を色ごとに4版に分けて描いた後に重ねる初期の技法から、コンピューターにスキャンし編集ソフトで加工する手法への変化を体感できる。 開館は午前9時~午後5時。観覧料は、大人900円▽中高生600円▽小学生250円。【百武信幸】