最新iPhone 16シリーズ「AI抜きの魅力」とは? 新しいカメラの実力は?実機を使用して検証
Apple Intelligenceが利用できないながら、iPhone 16シリーズの効率性とバッテリー拡大で備えているところを見ると、アップルは相当ハードにAIが利用されることを想定しており、iPhone 15 ProシリーズでもAIが利用できるが、体験として厳しいものになる可能性を示唆する。 特にiPhone 16シリーズは、前作より2世代チップの世代が上がっており、処理性能で30%、グラフィックス性能で40%の向上がなされている。
また、Google Pixel 9シリーズは、おおよそiPhone 12程度の処理速度だが、iPhone 12との比較では処理性能60%向上、グラフィックス性能は2倍となっており、ゲームや3Dグラフィックスを扱うアプリも、快適に動かすことができる。 iPhone 16 Proは、A18 Proチップを搭載。Geekbench 6のベンチマーク計測では、処理性能はシングルコア3161、マルチコア7815というスコアを叩き出しており、この数値はいよいよ、M1チップを搭載するノート型Mac「MacBook Air」や、「iPad Pro(第3世代)」に肩を並べる性能となった。
グラフィックス性能も32859と言うスコアを叩き出し、iPhone 15 Proから20%高速化しており、M1搭載MacBook AirやiPad Proを上回る性能となった。 M1搭載のMacやiPadもApple Intelligenceに対応しており、この辺りの性能が、日常的なAI利用の最低限のレベルとなってくるようだ。 これとは別に、A18 Proには、省電力でAIのための計算処理を行うニューラルエンジンも搭載されているほか、USB-Cポートを用いた10Gbpsの高速通信や、ビデオファイルのエンコーダー、ディスプレーコントローラーなどが追加され、撮影や再生の際の性能向上や省電力性向上が見込まれる。