【AI活用でマーケティングも】驚くほど増えるAI創作物、小説などでヒット作も続々?
そしてこの10年ほどは、機械学習のAIを使った制作が活況を呈しています。徳井直生が書いた『創るためのAI』 では、人とAIとの組みあわせによって生まれた新しい芸術作品が多数紹介されています。AIが出力する間違いや異質さがトリガーとなって表現を拡張する取り組みが具体的に述べられています。 それだけでなく生成AIは、マーケティングツールのようにも使われています。 小説のタイトルやあらすじが読者に受け入れられやすいかを評価するAIを自分で作り、その評価を参考にして小説のタイトルをつけたところ、「小説家になろう」のヒューマンドラマジャンルで年間1位、Kindleストアランキングにおいて最高順位1位(ライトノベルジャンル)を達成した人も出ています(※6)。 また作業の効率化にも使われています。ロゴやBGM、小説の作成や、漫画やアニメの制作を助ける着色や中割の自動化も進んでいます。さらにNetflixにおいては、アニメの背景画像の制作に画像生成AIが使われたことがあります(※7)。 アニメ業界は、人手不足が深刻で手数が圧倒的に足りず、そのためにAIへの期待が特に大きくなっています。 画像生成AIであっても、最初のプロンプト(入力するテキスト)で生成された画をそのまま使えることはまずないでしょう。かなり複雑なプロンプトを試行錯誤していったり、生成された画を人が描きなおしたりして、徐々によい画が作られていきます。音楽生成AIや動画生成AIもあります。 AIを使ったコーディング支援ツールGitHub Copilotを使うと、生産性が向上してストレスが減り、より満足のいく仕事に集中できる人が多いという調査結果があります(※8)。 また、ライティングの仕事についても、ChatGPT を使えば、生産性が上がり作業時間が少なくなり、そのうえ仕事の質も上がるという報告も出ています(※9)。人と機械が違うことを踏まえて創造の現場が作り上げられてきています。