【世界限定500台】トライアンフ「ロケット3 EVEL KNIEVEL」RとGTの2種類で登場!
量産車最大の排気量を持つ縦置き3気筒モンスター
ロケット3は、並列3気筒エンジンを縦置きし、ドライブシャフトでリアタイヤを駆動する、量産車としてはめずらしいレイアウトを持つバイクだ。また、2458ccという排気量は量産車最大で、ロケット3の存在感と価値を強めている。 ロケット3には、RとGTの2グレードがあり、2024年型からそれぞれ『ストームR』、『ストームGT』に名称が変更された。ストームRはロードスターで、ロケット3のスタンダードグレードだ。ストームGTはツーリング性能を特化させた上級グレードで、ミッドコントロールのストームRに対してフォワードコントロールを採用する。また、ハンドルグリップ位置を125mm高くすることで、アップライトな乗車姿勢を作り出す。バックレスト付きパッセンジャーシート、グリップヒーターとシートヒーターを標準す装備することもストームGTの特徴だ。 サスペンションは、ショーワ製の47mm倒立フォークと油圧式リモートプリロードアジャスター付きフルアジャスタブルモノショック。ブレーキはブレンボ製で、フロントにM4.30スタイルマ モノブロックブレーキキャリパー、リアにM4.32 4ピストンモノブロックキャリパー。アルミ製フレームと片持ち式スイングアーム。フロント17インチ、リア16インチのアルミ鋳造ホイール。これらはRとGTも同一の仕様だ。 電子制御デバイスも充実しており、コーナリングABSとトラクションコントロール、ロード/レイン/スポーツ/カスタムの4種を持つライディングモード、クルーズコントロール、ヒルホールドコントロール、キーレスイグニッションなどを標準装備する。
初代ロケット3はBSAの手によるものだった
イーベル・クニーヴェル氏(1938年10月17日~2007年11月30日)は、アメリカを代表するスタントライダーで、トライアンフ・ボンネビルT120を使った大ジャンプで世界的な名声を獲得した。そのひとつが、1967年にアメリカ・カリフォルニア州で披露した大ジャンプで、ボンネビルT120を走らせて15台の自動車を飛び越えるビッグチャレンジを成功させている。 クニーヴェル氏は175回以上のスタントジャンプを披露し、ギネスブックによれば彼の骨折回数は400回以上に及ぶという(ただし正確な数字かは疑問が残るそうだ)。しかし失敗を恐れず挑戦を続けるクニーヴェル氏の姿は、後世のスタントライダーたちに力強い勇気を与えた(誤解を恐れずいえば、クニーヴェル氏とT120によるチャレンジがなければ、現在のフリースタイルモトクロス(FMX)は生まれなかったかもしれない)。 ──ロバート・クレイグ・「イーベル」・クニーヴェル(1938年10月17日~2007年11月30日) ──1967年12月31日、ラスベガスのシーザーズパレスの噴水をボンネビルT120で飛び越えた。