86とGRカローラの合体か?モリゾウさんに直撃したら次期セリカの開発と発売を明言
■次期セリカを思わせるコンセプトカーが11月に米国で披露されていた!!
中嶋副社長は、「(新型セリカについて)正直、いまは影も形もありません。ただ社内でもセリカを待ち望む声が大きい。」と話していることから、まだセリカの姿や形はまだないと思われますが、実は次期セリカの誕生を想像したかのようなコンセプトカーが、2024年11月に米ラスベガスで開催されたSEMAショー2024に出展されていました。 GR86の「ガワ(車体)」に、GRカローラのパワートレーン、駆動系等を載せたラリーマシンで、米国トヨタとチューニングショップ「エヴァーシブ モータースポーツ」が共同で進めた企画のひとつです。フォトグラファーであるラリー・チェン氏のYouTubeチャンネルで、その様子が公開されています。
現在、ラリーのトップチームが使っているのは、いずれもハッチバックボディ。狭く、滑る路面を走り抜けるには、全長の短いほうが有利であるためですが、このコンセプトモデルはかつてのセリカを彷彿とさせる2ドアクーペのGR86がベース。伝統のカストロールカラーで彩られたデカールも、まさに80年代から90年代前半にかけて活躍したかつてのセリカGT-FOURを想起させます。ファンとしては、このままトヨタの次期ラリーカーとして登場させてほしいと思うくらいの完成度です。
■やはりWRC向けのベースマシンとして誕生して欲しいが、ホモロゲを取るという難関が 筆者は、次期セリカはWRC向けのベースマシンとして誕生することが望ましいと考えています。ただ、トヨタが次期セリカを開発し、それをWRCのベース車両とするには、ホモロゲーションを取得するという難関が待ち構えています(ルール上、12ヵ月間でベース車2500台以上、同一プラットフォームのファミリー合計で2万5000台以上という生産台数が規定されている)。GR86は、日本国内で月500~600台、北米で月1000台程度(2024年のデータ)ほどですので、これと同等の販売台数では、ホモロゲーションを得ることはできません。