【衆院選】自民党和歌山県連・世耕弘成氏の一連の動きをけん制
自民党和歌山県連は、10月15日に公示される予定の次の衆議院選挙で、和歌山2区から無所属で立候補する意向を固めた世耕弘成氏について「自らの党規違反で離党したのちに党の公認候補に対抗して立候補することは、重大な党規違反に準ずる脱法的行為だ」として強く非難し、世耕氏の動きをけん制しました。 これは、10月4日、自民党和歌山県連の中村裕一幹事長が談話を発表し明らかにしました。 この中で中村幹事長は、世耕氏が和歌山2区から立候補する意向を固めたとする一連の動きについて「今回は、石破総理が基本方針の一番に掲げる『ルールを守る』ことが問われる選挙で、その選挙で、自民党の幹部まで務めた人が自らの党規違反で離党勧告処分を受けて離党し、党の正式な手続きで選任された公認候補に対抗して立候補することは、重大な党規違反に準ずる脱法的行為だ」と強く非難しました。 また、中村幹事長は、3日上京し、自民党本部の森山裕自民党幹事長に世耕氏の動きを伝えたところ、森山幹事長は「党規に従えば、復党を承認することはない」と答えたということです。 一方、世耕氏は、5日、田辺市内で支援者を集めて緊急総会を開き「直接熱い思いを伝える」としていて、和歌山2区から無所属で立候補を表明するものとみられています。 和歌山2区には、自民党公認の新人で二階俊博元・党幹事長の三男の伸康氏が立候補を表明していて、世耕氏が立候補を表明すると、保守分裂の激しい選挙となる見通しです。 和歌山2区にはこのほか、共産党の新人・楠本文郎氏と、無所属の新人・本間奈々氏も立候補を表明しています。