大学生ひとり暮らし、地域ごとの負担額は? 東北では月約11万円、首都圏は…
子どものバイト代には頼れない?
大学生のひとり暮らし費用を主に支えるのは、保護者からの仕送りでしょう。仕送り金額は全国平均約7万円で、ここ10年くらいのスパンで見ると減少傾向です。とはいえ、物価高もあり、子どもにも経済的に協力してほしいと考える親は少なくないでしょう。ただ、保護者世代が過ごした頃と、現代のキャンパスライフは大きく異なっていることにも注意が必要かもしれません。 「今は学部によっては朝から晩まで大学にいて、勉強に励む3、4年生も少なくありません。医歯薬学部のほか、理工系学部や教育学部などでも『実習が忙しくてアルバイトする時間がない』という声をよく聞きます」 親が費用面で準備・工夫したこととしては、「奨学金を申請した(する)」「親族から援助を受けた」などのほか、「部屋代が安い住まいに決めた」という人の割合が過去5年で最多となりました。 「奨学金を申請した(する)」という回答は35.1%あります。今は返済不要の給付型の奨学金を用意している大学が少なくなく、民間の奨学金も充実しています。学費の備えもまた、早めの情報収集が不可欠といえるでしょう。 大学の受験料、学費のことは準備する親が多いですが、その先の4年間の大学生活のことも想定して、情報を集めて、心構えをしておくことが重要です。
朝日新聞Thinkキャンパス