＜欧州選手権　スイス・イタリア＞2大会連続の8強進出を決め、喜ぶスイス代表イレブンら（ロイター）

　◇欧州選手権決勝トーナメント1回戦　スイス2―0イタリア（2024年6月29日　ベルリン） 　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会は、29日からいよいよ決勝トーナメントに突入。スイス（A組2位）が前回王者イタリア（B組2位）を2―0で下し、2大会連続2回目の8強入り。国際Aマッチでのイタリア戦の勝利は93年5月のW杯欧州予選（○1―0）以来、31年ぶりという出来事となった。 　試合は序盤からスイスが攻勢を仕掛けると、前半24分に決定機。左サイドからのスルーパスに反応したエンボロ（モナコ）がDFラインを突破すると、相手GKドンナルンマ（パリSG）と1対1の状況に。ここでエンボロが右足でシュートを狙うもドンナルンマのスーパセーブによって阻まれた。 　惜しくもゴールとはならなかったが前半37分に待望の先制ゴール。流れるように左サイドにボールが繋がると、バルガス（アウクスブルク）が中央へグラウンダーのクロス。これを後方から走り込んだフロイラー（ボローニャ）がワントラップし、浮き球を落とさずそのまま左足でボレー。相手選手に当たって少し方向が変わったシュートにさすがのドンナルンマも防ぎきれず。ニアを撃ち抜く見事なゴールが決まった。 　1―0で前半を終えると、後半開始早々に追加点。左サイドの華麗なパスワークから最後はバルガスがペナルティーエリア内で右足一閃。美しい弧を描いたシュートがGKドンナルンマの手をすり抜け、ゴール右上隅へと突き刺さり2点目。見事な一撃で前回王者を突き放すと、そのまま2―0と快勝。2大会連続の8強入りを果たし、7月1日の準々決勝ではイングランド―スロバキア戦の勝者と激突することになった。