金使いまくり! 世界の名将が投じた補強費ランキング1~10位。トップは3000億超に!?
7位:マヌエル・ペレグリーニ
生年月日:1953年9月16日 現職:レアル・ベティス監督 選手獲得に費やした総金額:12億5000万ユーロ(約2000億円) 最も高額な移籍金の選手:クリスティアーノ・ロナウド(9400万ユーロ/約150億4000万円) 監督歴は30年を超えるマヌエル・ペレグリーニが7位にランクインした。御年71歳を迎えた大ベテランである。 中堅クラブのビジャレアルをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4に導いたこともある名将だが、高額移籍金トップ10にランクインした選手を見ると、往年のスタープレイヤーの存在が目に止まる。 レアル・マドリード時代に獲得した選手たちがそれに該当するのだが、ペレグリーニが就任した2009年夏はフロレンティーノ・ペレス会長が再就任した時期と重なり、新銀河系への道のりを歩み始めたときだった。 最も高額な移籍金だったクリスティアーノ・ロナウド(9400万ユーロ/約150億4000万円)をはじめ、3位にはカカ(6700万ユーロ/約107億2000万円)、10位にはカリム・ベンゼマ(3500万ユーロ/約56億円)と錚々たる顔が並んでいる。ただ、ジョゼップ・グラルディアラ率いる全盛期のバルセロナがいたことで、勝ち点96を稼ぎながらもリーグ優勝はできなかった。 その後は、アラブ首長国連邦(UAE)の投資グループに買収されて以降、毎年のように大型補強を行っていたマンチェスター・シティにおいて、2015年夏にケヴィン・デ・ブライネ(7600万ユーロ/約121億6000万円)を獲得したものの、その年にリーグ優勝はできず。奇しくも、レアル・マドリード時代にタイトルを阻まれたグアルディオラに翌シーズンの指揮官のバトンを引き継ぐことになった。
6位:アントニオ・コンテ
生年月日:1969年7月31日 現職:ナポリ監督 選手獲得に費やした総金額:13億3000万ユーロ(約2128億円) 最も高額な移籍金の選手:ロメル・ルカク(7400万ユーロ/約118億4000万円) 2011/12シーズンから始まるユベントスのセリエA9連覇の火付け役となったアントニオ・コンテが6位にランクインした。 現役時代も長い時間を過ごしたユベントスの監督に就任したのは2011年の夏のこと。そのシーズンから3連覇を果たし、セリエA史上初の勝ち点100超えも達成するほど完成されたチームを作り込んでいた。それでも、ユベントス時代に獲得した選手は高額移籍金トップ10には入っていない。 ユベントス辞任後、イタリア代表監督を経て就任したチェルシー時代に獲得した選手がトップ10の大半を占めており、中でもアルバロ・モラタの獲得には6600万ユーロ(約105億6000万円)もの金額が投じられている。 ただ、コンテが獲得した選手の中には1億ユーロ(約160億円)以上の大金が注がれた選手がいないことは一つの特徴かもしれない。ハードワークと徹底した規律を求めるコンテにとって、スター選手はむしろ使い勝手が悪く、一人の選手に依存しないサッカーのスタイルがこのデータからも垣間見える。 チェルシー1年目ではプレミアリーグ優勝、その後のインテルの1年目では、自らが辞任して以降も連覇を続けていたユベントスの10連覇を阻止しセリエA優勝を果たすなど、1年目から実力を発揮しているコンテだけに、昨季低迷したナポリを優勝に導くことができるかは注目である。