金使いまくり! 世界の名将が投じた補強費ランキング1~10位。トップは3000億超に!?
9位:ウナイ・エメリ
生年月日:1971年11月3日 現職:アストン・ヴィラ監督 選手獲得に費やした総金額:12億3000万ユーロ(約1968億円) 最も高額な移籍金の選手:ネイマール(2億2200万ユーロ/約355億2000万円) 昨シーズン、アストン・ヴィラを41年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場に導いたウナイ・エメリが9位にランクインした。 エメリがビッグクラブ就任のチャンスを得たのはセビージャでの実績が大きいだろう。UEFAヨーロッパリーグ(EL)3連覇を達成した実績は特出したもので、選手を安く買って高く売るというセビージャの手法からして、高額な移籍金で選手を獲得できない中でのこの成績はエメリの手腕がいかに高いかを証明している。 もちろん、セビージャ時代に獲得した選手の中で高額移籍金トップ10に入っている選手は一人もおらず、その後に率いたクラブで獲得した選手が名を連ねている。 パリ・サンジェルマン(PSG)時代、1位のネイマール(2億2200万ユーロ/約355億2000万円)に費やされた金額は桁違いとして、昨夏から今夏にかけてアストン・ヴィラで獲得した4人の選手がランクインしているのが一つの特徴かもしれない。 アマドゥ・オナナ(5935万ユーロ/約94億9600万円)、ムサ・ディアビ(5500万ユーロ/約88億円)、イアン・マートセン(4450万ユーロ/約71億2000万円)、パウ・トーレス(3300万ユーロ/52億8000万円)といった実力者を獲得しており、アストン・ヴィラがエメリとともに古豪復権を本気で現実的なものにしようとしている姿が窺える。
8位:トーマス・トゥヘル
生年月日:1973年8月29日 現職:イングランド代表監督 選手獲得に費やした総金額:12億5000万ユーロ(約2000億円) 最も高額な移籍金の選手:キリアン・エムバペ(1億8000万ユーロ/約288億円) 8位にランクインしたトーマス・トゥヘルの51歳という年齢は、当ランキングトップ10に入った監督の中では最年少となる。 トップチームの監督としてはブンデスリーガのマインツでの指揮が初めてとなったが、そこでの5シーズンという期間がトゥヘルにとっては一つのクラブを率いた最長の期間となっている。次いで長いのが2シーズン半と比較的短い期間で解任されているところを見ると、選手の獲得なども含めたフロントとのやり取りにはこれまで満足してきていないかもしれない。 そんなトゥヘルが獲得を希望したかはさておき、直近で率いた3つのクラブのストライカーが高額移籍金の上位3人に入っている。 パリ・サンジェルマン(PSG)時代に獲得したキリアン・エムバペ(1億8000万ユーロ/約288億円)を筆頭に、2位にはチェルシー時代のロメル・ルカク(1億1300万ユーロ/180億8000万円)、3位にはバイエルン・ミュンヘン時代のハリー・ケイン(9500万ユーロ/152億円)と、それぞれのクラブからゴールハンターをプレゼントされている点は、他の監督からすると羨ましい限りだろう。 類稀な戦術家としても知られているトゥヘルは、細部まで施された決まりごとがある故にビッグクラブの選手とも関係が悪化した過去がある。トゥヘルの特徴を活かすためには、自分の言うことを聞いてくれる中堅クラブを率いることも一つの選択肢かもしれないが、先日、イングランド代表監督の就任が正式発表された。 イングランド人であれば自分の好きな選手を選ぶことができる反面、戦力が限られている中でトゥヘルはどんなサッカーを披露してくれるだろうか。