金使いまくり! 世界の名将が投じた補強費ランキング1~10位。トップは3000億超に!?
3位:カルロ・アンチェロッティ
生年月日:1959年6月10日 現職:レアル・マドリード監督 選手獲得に費やした総金額:17億9000万ユーロ(約2864億円) 最も高額な移籍金の選手:ジュード・ベリンガム(1億1300万ユーロ/約180億8000万円) ここまで“名将“という言葉が似合う監督は他にいないのではないだろうか。それほどまでに3位にランクインしたカルロ・アンチェロッティは経験、実績で群を抜いている。 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では歴代最多記録となる5回の優勝を誇り、国内リーグにおいては欧州5大リーグすべてでリーグ優勝を達成した史上初の監督である。 そんな実績からもわかる通り、アンチェロッティが率いるクラブはバイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマン(PSG)、チェルシーなど基本的に欧州のビッグクラブである。ただ、選手獲得にひときわ大金を注いでもらったクラブは自身2度目の就任となっているレアル・マドリードだ。 高額移籍金の上位4人はすべてレアルの選手となっており、記憶に新しいジュード・ベリンガム(1億1300万ユーロ/約180億8000万円)やオーレリアン・チュアメニ(8000万ユーロ/約1280億円)、第1次政権時に獲得したガレス・ベイル(1億100万ユーロ/約161億6000万円)やハメス・ロドリゲス(7500万ユーロ/約120億円)など、各国のスーパースターが勢揃いしている。 数々のタイトル獲得にはこういったスター選手たちの活躍があったからこそという点は間違いないが、どんなに良い選手を連れてきてもタイトルを獲得できない監督もたくさんいるところを見ると、アンチェロッティのマネジメント能力が末恐ろしいことは容易に想像がつく。
2位:ジョゼ・モウリーニョ
生年月日:1963年1月26日 現職:フェネルバフチェ監督 選手獲得に費やした総金額:19億1000万ユーロ(約3056億円) 最も高額な移籍金の選手:ポール・ポグバ(1億500万ユーロ/約168億円) 2000年代初頭に突然欧州にその名を轟かせたジョゼ・モウリーニョが2位にランクインした。 早々に選手としてのキャリアを諦め指導者への道を歩み始めたモウリーニョが、サッカー界に衝撃を与えたのはポルト時代になる。欧州のビッグクラブと比べると資金力、選手層などあらゆる面で劣るポルトをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝に導いたのだ。 ここからモウリーニョのサクセスストーリーが始まっていき、チェルシー、インテル、レアル・マドリードという強豪クラブを率いて、すべてのクラブにおいてリーグタイトルをもたらした。ただ、この3つのクラブの就任中はそこまで多くのお金を使っていない。 皮肉なことに、モウリーニョが一番選手獲得にお金を費やしたのは、母国のポルトガルを離れてから自身が初めてリーグタイトルを獲得できずにクラブを去ったマンチェスター・ユナイテッドのときである。 ポール・ポグバ(1億500万ユーロ/約168億円)やロメル・ルカク(8470万ユーロ/約135億5200万円)、フレッジ(5900万ユーロ/約94億4000万円)やネマニャ・マティッチ(4470万ユーロ/約71億5200万円)らが、モウリーニョがこれまでのキャリアで一番お金を使って獲得した選手であり、ここまでの大金を使ってでも、2012/13シーズン以来のリーグ優勝を成し遂げることができなかったことは、モウリーニョにとっては一つの汚点となってしまったかもしれない。