【マリーゴールド】あの時、右腕が…ジュリア、無念欠場も「マリーゴールドはこんなことじゃ止まらない」【週刊プロレス】
マリーゴールドのエース、旗揚げ戦で無念の負傷
5月21日、マリーゴールドは団体のエース、ジュリアが20日の旗揚げ戦で負傷。本日午後にジュリアは都内の病院を訪れ、検査を受けた結果、右橈骨遠位端骨折と診断。長期欠場に入ることを明らかにした。 右腕を押さえ、うずくまるジュリア
詩美と2人まとめて後方にブン投げられ…
「まさかこんなことになるなんて…悔しいですね、本当に悔しい」 この日、東京・巣鴨の闘道館でおこなわれた「週刊プロ創刊40周年記念イベント追撃戦『週プロトーク EXTRA』」に出演したジュリア。会場に集まった札止めのファンに前に姿を見せたジュリアの右手にはギプスが巻かれていた。主役を大歓声で迎えたファンもその姿に戸惑いを隠せなかったが、「折れました。骨折でした。昨日、試合始まってすぐでした。(客席から『ボジラ?』という問いかけが飛ぶと)アイツがね、はい」とファンの声に応えながら、衝撃の場面を明らかにした。 ジュリアとSareeeのマッチアップでゴングを聞いた旗揚げ戦のメインベント。続いて林下詩美vsボジラの局面に移る。180cm、90kgの大怪獣の規格外のパワーに圧倒された詩美を救うべく、ジュリアがリングイン。マリーゴールド2トップの2人がボジラにダブルのドロップキック。そしてジュリアはエルボー連打から蜘蛛の巣をボジラに仕掛けた。これを規格外のパワーで振りほどこうとするボジラに詩美がボディーアタックで追撃を狙う。だが、そんな詩美をもキャッチしたボジラがジュリアと詩美、2人まとめて後方にブン投げた、その瞬間だった。後方に倒れ込んだボジラに押しつぶされた格好のジュリアは右腕を想定外の形でリングについてしまった。 ジュリア「あ、やったなって。その瞬間わかりましたね」 時間にして試合開始から4分弱。右腕骨折という大けがを負ったジュリアは、レスラーの性、Sareeeという好敵手を目の前にして燃え盛った闘争本能、そして団体旗揚げメインを託されたエースの責任感――目に見えぬ何かに突き動かされ、試合時間じつに28分6秒を闘い抜いた。最後はボジラの重爆ムーンサルト・プレスからSareeeの変型裏投げを食らってピンフォール負けを喫したが、ケガを負った状態を考えれば驚異的としかいいようのないファイトでマリーゴールド旗揚げ戦を見事闘い抜いた。 全試合が終わり、選手のほとんどが会場をあとにした21時50分過ぎだっただろうか。記者が控室をのぞくと、そこにはジュリアと詩美の姿があった。「やっちゃったかもしれません」と厳しい表情をのぞかせたジュリアは、それでも「でも私はジュリアなので。大丈夫だと思うんで。とりあえず明日病院行きますけど、新木場(5・26)も出ますよ!」とカラ元気を装ったが、状態は決して良いものではなく、この日無念の欠場が発表された。 「本当に申し訳ないです」と悔しさをにじませたジュリアは、いきなりのエース欠場が団体にとって大きな試練であると認めたうえで、「やれることは全部やります。地方も全部回るし、前説をやれというなら前説やったっていいし。マリーゴールド、せっかく最高の形で旗揚げしたんだから、この勢いを私のケガで途絶えさせたくないから」。7・13両国国技館での開催が発表されたSareeeとの一騎打ちも「そこには必ず間に合わせるので」とファンに約束した。 ジュリア欠場――旗揚げ早々、あまりに大きな試練を迎えたマリーゴールド。それでも団体にはジュリアがいて、12人の所属選手がいて、外国人選手がいて、ロッシー小川代表がいて、応援してくれるファンがいる。「マリーゴールドはこんなことじゃ止まらない。信じて、見に来てもらいたいですね」(ジュリア)。5・26新木場昼夜興行から新シリーズがスタート。女子プロレス黄金の花園は団体一丸となってこの大きな試練を乗り越えるしかない。 イベントを終えたジュリアとの一問一答は以下。 ジュリア「(旗揚げ戦翌日、そして右腕負傷というまさかのタイミングで初のトークイベントを開催したが?)楽しかったです。ここに来てくれたのって相当マニアックというか、ずっと追いかけてくれてる人だと思うから。いつもの会話を聞かせてるだけで、これあってるのかな?っていう思いもあったんですが(笑) (ファンの方から楽しかった、またやってほしいという声が届けられたが?)じゃあ楽しんでくれたのかな、よかったです(笑)。 (旗揚げ戦で右腕を負傷。ギプス着用でのイベントになってしまったが?)そうですね。ケガしてずっと家にいたら、もしかしたら憂鬱になってたかもしれないので。そういう意味では今日イベントがあって、ファンのみんなに救われたかなって。 (ケガのため当面欠場がアナウンスされたが?)ホントに申し訳ないって感じです。本当に申し訳ない。ファンに対しても、マリーゴールドに対しても、期待してくれてる人たちすべての人たちに対して申し訳ないなって思います。 (試合中の攻防のなかで?)こういうケガって、ここでケガしちゃうの?っていう思いもよらないところでやるもんだなって。私は試合中、気を抜くことはないんです。それでもやっぱりこういうことがあるのがプロレスの怖さというか、生モノと言われるゆえんだなって。運が悪いというか…。 (熱狂の旗揚げ戦のなかでジュリア欠場は団体にとってもジュリア選手本人にとっても試練になるが?)いきなりの試練ですよね……。でも、私も(会場に)いないわけじゃないので。試合はしばらくできないけど、それ以外のことは全力でやるので。 (会場に足を運ぶと?)全部行きます。地方も全部まわります。やれることは全部やります。前説をやれというなら前説やったっていいし。マリーゴールド、せっかく最高の形で旗揚げしたんだから、この勢いを私のケガで途絶えさせたくないから。 (7・13両国でのSareee戦も発表されたばかりだが?)間に合うので、そこには。必ず復帰するので、そこは心配せずに待っててほしいですね。ちょっとお騒がせしまって申し訳ありませんが、マリーゴールドはこんなことじゃ止まらない。信じて、見に来てもらいたいですね」
週刊プロレス編集部
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