サントリーホールディングス 「65歳定年制」と健康維持問題の解決 経営トップが健康リスク予防に理解、施策を実行に移しやすい
「当社の健康経営は、方針だけでなく運用もグループ企業全体をカバーしています。サントリーグループには、中小規模の会社がたくさんあります。グループ健康推進センターが健康診断や推進施策など中心となって行うことで、各社それぞれも、サントリーグループ全体も、経済効果が高いと考えています」(池田部長)
全国13都市でグループ合同健康診断を行い、グループ共通の産業医が各地区をカバーし、オンラインを中心とした面談をするなど、さまざまなシステムを設けている。
「サントリーの健康保険組合へのグループ企業の加入も進めています。その結果、健保組合と企業のコラボヘルスによる施策も行いやすくなります。心身ともにいくつになってもやる気に満ちる。サントリーグループで働く安心感も持っていただけると思っています」と池田部長は話す。
グループ全体の取り組みの輪が、さらに広がることを期待したい。 (取材・安達純子)
■サントリーホールディングス株式会社 サントリーグループ全体の経営戦略の策定・推進、およびコーポレート機能。グループ会社270社。従業員数4万1511人(2023年12月31日現在)。創業1899年。2009年設立。経済産業省等の「健康経営優良法人(ホワイト500)」に8年連続で認定。
【健康経営とは】従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践すること。従業員の健康が生産性や企業価値の向上につながり、就活や転職先企業の指標にも。