ソフトバンク戦力外→きくらげ農家に“ビックリ転身”「福岡の給食に採用」…千賀滉大・柳田悠岐ら“同期会ウラ話”「ギータさんが名前入りTシャツを」
「酒の力も借りて、言ったんです」
「席に着くなり『大樹、年俸上がった? 』って聞いてきたんで、僕は思わず爆笑して『いやギータさん、僕クビになったじゃないですか』と返したら『あ、ごめん。そうだったか』って。ある意味いつものギータさん。悪気も何にもないんですけど、晃さんがやたら僕に謝ってくれて……。それも含めて笑いました」 現役時代も含めて同期会など全くなかった。それが2022年の冬、柳田の呼びかけで千賀のメジャー挑戦を祝う会が開かれた。 「僕の目の前には(甲斐)拓也が座っていました。現役の最後の方は距離ができてしまって僕はそのまま引退。今は雲の上の存在です。だから最初、何を話していいかわからなくて。言葉が出てこなかったんです。でも、ギータさんがサプライズでお揃いの同期の名前入りTシャツを作ってくれていて。今しかないと思って、お酒の力も借りて言ったんです。『サインを書いて』って」 千賀も甲斐も柳田も、全員が笑顔でペンを走らせた。そのとき、中原は気づいた。 「初めて本当のファンになれた」 同期の絆を証明するその宝物は、今も大切に額に入れて自宅に飾っている。
(「野球のぼせもん」田尻耕太郎 = 文)
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