東京王者に挑む13人の「全員野球」 東海大菅生vs城東 センバツ第5日
◇第95回記念選抜高校野球大会第5日第3試合 城東―東海大菅生(14時開始予定) 東海大菅生(東京)が優位だ。甲子園で150キロ台が出るか注目される本格派右腕・日当直喜投手(3年)が中心で、190センチの長身から球威のある直球を投げ下ろし、鋭く落ちるフォークなど変化球の精度も高い。昨秋の公式戦の防御率は0・78と抜群の安定感を誇った。打線も4番の北島蒼大捕手(3年)ら力のある打者がそろう。 城東(徳島)は清重登揮投手(3年)、岡一成投手(2年)の両右腕が粘って、ビッグイニングを作らせないことが勝利への必要条件。攻撃では昨秋の公式戦5試合で計15盗塁の機動力でかき回し、相手のリズムを乱したい。 東海大菅生は日当投手以外にも末吉陽輝投手(3年)、島袋俐輝投手(3年)、プロ野球のヤクルトで活躍した宮本慎也さんを父に持つ宮本恭佑投手(2年)ら投手陣は粒ぞろい。前監督が不祥事で1月に解任され、コーチだった上田崇監督が指揮を執る。城東はマネジャーも含めて出場校最少の部員13人。試合前ノックでは女子マネジャーの永野悠菜さんがノッカーを務めることが決まっている。13人の「全員野球」で東京王者に立ち向かいたい。【大東祐紀】