ヤクルト・奥川恭伸が10日の練習試合に登板 いじめ抜いた体で進化を証明「その中で追い込む」
ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が9日、松山秋季キャンプ(坊っちゃんスタジアム)の第2クール3日目に臨み、キャッチボールなどで体を動かした。10日は四国IL愛媛との練習試合でマウンドに立つ予定。プロ5年目の今季3勝2敗の右腕は、疲労をかかえる中での登板へ「シーズン中とは疲れ方が違う。筋肉痛も残っている状態で投げることになるが、しっかり出力を出して現状を知る」と思い描いた。 【写真】奥川の星稜高3年時の写真。野球部の仲間と学年会をやろうとしたが、会場の予約日を間違えて食堂で行った 自身が掲げる秋季キャンプのテーマは「強さ」。投手陣は主にウエートトレーニング、投げ込み、走り込みを実施しており、右腕も1クールに2度ブルペン入りし、100球程度を投げ込んでいる。「今までの僕にとってはかなりハード」なメニューだというが、「しっかりできている。手応えがあるというか、体が安定してきた」と完全復活に向けた進化を実感している。 高津監督はこの時期の登板について「疲れていてもこんなことができるなど自分を知ることが大事」と語る。同戦では秋季キャンプに参加する全投手が登板。奥川は2イニングを予定する。「けがなく離脱なく。その中で追い込む」。6年目への覚悟を示す秋とする。(武田千怜)