大阪・松井市長 オリックスの御堂筋パレード「今の状況じゃ厳しいかな」
大阪市の松井一郎市長は28日午後、大阪市役所で定例記者会見を開いた。会見では27日に25年ぶりの優勝を決めたプロ野球・オリックスバファローズに対する質問があり、松井市長は「コロナ禍で閉塞感のある中で、明るい話題を市民に与えてくれた」と述べた。優勝時の御堂筋パレードについては「コロナのいまの状況じゃ厳しいかなと思っています」と答えた。 【映像】大阪市・松井市長が定例会見(2021年10月28日)
会見では報道陣から「市長は優勝パレードを念頭に御堂筋を空けて待っているとお話ししていたが球団との打ち合わせは?」という質問があった。 松井市長はそれに対し「パレードについては球団の皆さんと協議している」とした。 しかし「やっぱりオリックスさんという企業の社会的責務がある。コロナでいまは落ち着いてますがこれが、年末年始、昨年も第4波というのが非常に市民を苦しめたところがあり、すごい数になると密を避けるのは無理なので、コロナの今の状況じゃ厳しいかなと思っています」と答えた。
松井市長は、大阪府知事時代を含め、オリックスのホーム開幕戦では始球式に参加。その際のあいさつでは「秋に御堂筋を空けて待っている」と話してきた。 しかし、過去に「御堂筋ランウェイ」でダウンタウンが登場した際に、御堂筋が人で埋め尽くされたことを例に出し「すごい数になり密を避けるのは無理なのでね」と説明。 「パレードをやることで、せっかくの優勝ムードにそれをやったことで水を差すことにもつながりかねないというオリックスさんのご心配も非常によく分かるし、企業の責務も理解します」と続けた。 ただ25年ぶりの優勝ということで「オリックスさんとなんらかの形で盛り上げるイベントをやりたいという思いで様々な検討をしております」と述べた。