JR鹿児島本線 川内-隈之城間 12月31日に運行再開 12日発生の貨物列車脱線事故から見合わせ続く
鹿児島テレビ
12月12日、鹿児島県薩摩川内市のJR川内駅付近で起きた貨物列車の脱線事故の影響で、運転見合わせが続いているJR鹿児島本線の川内ー隈之城間について、JR九州は25日、12月31日の夕方ごろから運行を再開させると発表しました。 JR九州鹿児島支社・海老原毅支社長 「12月31日の夕方以降、準備でき次第、運転再開の見通しが立てる状況になった」 この事故は12月12日午前3時ごろ、薩摩川内市のJR川内駅付近で鹿児島駅行きの12両編成の貨物列車の前方3両が、線路の切り替えポイント付近で脱線したものです。 乗っていた運転士1人にけがはありませんでしたが、その日の始発以降、川内ー隈之城間では運転見合わせが続いています。 事故から1週間がたった12月19日に、脱線した3両全てが現場から撤去されたものの、現在はレールや枕木、線路の分岐器など事故現場の地上設備を新しく入れ替える作業が行われています。 事故を巡っては、運輸安全委員会の鉄道事故調査官による調査も進められていますが、JR九州によりますと事故原因についてはまだわかっていないということです。 JR九州鹿児島支社・海老原毅支社長 「どういったところに原因があったのかは当然自社でも調査する。こういうものが原因になるんじゃないか、というものは何か見つかってるかというとまだそういったものは何もない」 ようやく運行再開のめどが見えてきました。 こちらをご覧ください。 脱線事故が発生したのは12月12日の未明でした。 事故発生直後から鹿児島本線の川内ー隈之城間が運転見合わせとなり、きょう25日、ようやく12月31日大晦日夕方の運行再開が発表されたわけですが、実に20日にわたって運行の見合わせが続くことになります。 運行の再開が決まったものの、長期にわたる運休で人の移動や物流などにも大きな影響が出ています。 JR九州は九州新幹線の振り替え輸送やバスによる代行輸送をしていますが、事故の影響で1日あたり約50本の列車が運休しているということです。 また、JR貨物についても運行再開までにあわせて約100本の運休が見込まれていて、脱線事故の影響は多方面に広がっています。
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