バニャイア首位に返り咲き、ドゥカティがトップ5独占。ヤマハのクアルタラロはQ2へ/MotoGP第13戦サンマリノGP
9月6日、2024年MotoGP第13戦サンマリノGPの初日セッションがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップタイムを記録して、ドゥカティ勢がトップ5を占めた。 【写真】ワイルドカード参戦のポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第13戦サンマリノGP 同大会は、ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)がワイルドカード参戦している。なお、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)は体調不良で初日は走行していない。 45分のフリー走行1回目は雲もあるが晴れているのなか、気温27度、路面温度33度のドライコンディションで行われた。全員がソフト/ミディアムのタイヤ選択で、最初の10分のトップタイムは1分32秒364だった。 トップ3はポル・エスパルガロ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)のオーダーだ。その後、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分32秒077で首位に立った。 20分を切るとマルティンが1分32秒030、1分31秒779と2周連続で最速タイムを出してトップに浮上すると、1分31秒707まで縮めてピットイン。ポル・エスパルガロも1分31秒920で2番手に入った。 最終的にマルティンがタイム変わらず1番手、マルク・マルケスが1分31秒744で2番手、ポル・エスパルガロが1分31秒920で3番手となった。クアルタラロは5番手、バニャイアは8番手だ。 午後のプラクティスは気温28度、路面温度40度だ。午前とは異なりミディアム/ソフトのタイヤ選択が多い。開始早々前戦からクアルタラロがテストしているリヤアームの空力パーツが折れ、数周後にコース上に落ちるというハプニングがあった。ヤマハはミサノでプライベートテストを行っており、その際にフィードバックが良かったパーツだろう。 序盤のトップはペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)の1分31秒700。その後彼は1分31秒672までタイムを縮めた。残り40分時点では、マルク・マルケスが1分31秒703で2番手、クアルタラロが1分31秒797で3番手だ。 その後、マルク・マルケスが1分31秒364でトップタイムを塗り替え、バニャイアが1分31秒570と2番手まで浮上。30分を切ると再度アコスタが1分31秒301で首位に戻った。 残り10分からタイムが更新されていき、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分31秒242でトップに立つと、直後にアコスタが1分31秒203で譲らない。するとマルク・マルケスが1分31秒034までタイムを縮めた。アコスタは翌周の8コーナーで転倒を喫した。 さらにマルティンが1分30秒966、バニャイアが1分30秒885、1分30秒685に入れた。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は1分31秒433で11番手となったが、最後に1~2コーナーで転倒を喫した。また、最終のアタックでマルク・マルケスが1分30秒870までタイムを更新した。 結果的に、バニャイア、マルク・マルケス、マルティン、フランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)、バスティアニーニとトップ5はドゥカティ。メーカーのトップはGASGAS(KTM)のアコスタが6番手、アプリリアのマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が8番手、ヤマハのクアルタラロは9番手、ホンダはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)の15番手だった。中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は20番手だ。 [オートスポーツweb 2024年09月06日]