「夢だった」なでしこ指揮官就任…ニールセン新監督が考える“新生日本代表”のチーム作り
なでしこジャパンニールセン新監督が明かした選考方針
日本サッカー協会(JFA)は12月18日に東京都内でなでしこジャパン(日本女子代表)のニルス・ニールセン新監督の就任会見を行った。史上初の外国人監督となったニールセン氏は、決意を持ってプレーできる選手を大前提としながら「テクニカル、戦術にもいろいろなことができる選手をミックスする」と、その選考方針を語った。 【写真】「美人姉妹すぎ!」 なでしこ清水梨紗、“ドレスアップ”姉との並びが話題「同じ顔」 JFAの宮本恒靖会長は、今回なでしこが外国人監督を探したことについて「情報は瞬く間に世界に広がり、かなり多くの人からコンタクトがあったのは事実。大きなインパクトがあったと思っている」と話す。そして、日本にコンタクトを取った人物の1人がグリーンランド出身でデンマーク国籍のニールセン新監督だった。デンマーク女子代表、スイス女子代表の監督を歴任し、2023年からMF長谷川唯らがプレーするマンチェスター・シティ女子チームのテクニカルダイレクターも務めていた。 若くして怪我に見舞われて選手としての道を諦めたと話すニールセン新監督だが、その中で年齢制限の枠を超えて指導者養成コースへ参加するチャンスを得たという。そこで感じたのは「分かったのは、選手よりコーチに向いていたということ。当時はそう思えずにつらかったが、怪我の功名というか、やっているうちにコーチングのほうが長けていると分かった」という、天職への導きだった。 11年の女子ワールドカップ(W杯)を制したことが知られるなでしこについて「日本の女子選手の性格を見ながら、それにあった戦術やカルチャーを作り上げるのは簡単ではないが、それがハマったのが日本女子サッカーだと思う。あれは簡単にコピーできるものではないが、世界中で自分のチームであれができないかと模索し、私も自分のチームでやるようになった」と話す。そして「今までなかった外国人も監督候補に入れると聞いて、私にもチャンスがあると思った。日本のようなチームを率いるのが夢だったとはばからず言いたい」と、就任への思いを語った。 その新指揮官が作るチームとは、どのようなものなのか。そして、日本国内はもちろん、今では欧州やアメリカも含め世界中でプレーする選手たちをどのように選考していくのか。ニールセン新監督は「タイプとしては、非常にポジティブな人間だと思う。これができないから選ばないではなく、これができるから選ぶと考える」としたうえで、ベースとしてメンタリティーに大切なものがあると力説する。 「勝つため、何かを達成するために必要なのは強い気持ち。『失敗したら嫌だ』ではなく、勝ち取りにいく気持ちだ。そのためにも、チャンスがあれば掴み取りに行くことが大事であり、スタッフも含め自信を持つこと。エンパワーという言葉になる。ベストな自分であることが勝ち取るために必要だ」