石川佳純さん、卓球教室で異例40歳以上女性にも指導「お世話になったので」自身イベントでレディース枠を10人→20人に倍増
卓球女子で五輪3大会連続メダルの石川佳純さん(31)が4日、横浜武道館で自身の冠イベント「石川佳純47都道府県サンクスツアーin神奈川」を開催した。神奈川県協会の100周年記念事業も兼ね、トークショーでは元女子日本代表監督で同協会会長の近藤欽司氏(82)と旧交を温めた。一般観覧客やボランティアスタッフなどを合わせて約1000人が参加し盛況となったが、卓球教室では子供だけではなく40歳以上の中高齢女性にも門戸を開き、超一流の実技指導を行った。 【写真】実技指導をする石川佳純さん どこを切り抜いても美しすぎる 現役時代からなじみの深い横浜で長年の恩を返しにやってきた。特に16歳で8強入りした2009年世界選手権横浜大会の2回戦で、当時世界ランク10位の帖雅娜(香港)に0-3から大逆転した試合は語り草となっているが、「後にも先にもあれ以上の挽回(しての)勝ちはない。自分の中で世界を目指そうと強く思ったきっかけなので懐かしい」と懐古。「(横浜では)小さい頃から国際大会に出てきたし、すごく思い出深い。キャリアの中でも大きなターニングポイントになった大会がたくさんあるので、サンクスツアーで横浜に帰ってこられてすごくうれしい」と声を弾ませた。 卓球教室の実技指導では、恒例の小中高生相手だけでなく、レディース(40歳以上の女性卓球愛好家)も対象とし、参加者とボールを打ち合った。今回は石川さんたっての希望で、レディースの参加者枠を当初予定していた10人から20人に増やしたという。 日本卓球協会では、30歳以上の女性限定のレディース大会も開催しており、特に神奈川県は最も盛んな地域でもある。石川さんは「普段は小中学生が(卓球教室の)対象なので、レディースの皆さんに参加してもらうのは初めて。横浜はレディースが盛り上がっているので、いろんな年代の方とスポーツを楽しめるのも卓球ならでは(の魅力)だと思うので」と語り、「国際大会の審判をやってもらっている方も(いたり)、今日久しぶりにお会いした方もいた。すごくお世話になった方も多いので、レディースも盛り上がればなと」と真意を明かした。 現役時代からライフワークとして続けているサンクスツアーも33カ所を巡り、残り14カ所となった。「参加された方の笑顔を見れることは私にとって財産。私自身、引退した後も卓球に関われることはすごくうれしいこと。いろいろ試行錯誤しながら毎回(内容を)変えていって、工夫しながら楽しんでもらえるようにしたい」と語った。