大阪パビリオンの名称「目的がそのまま名称に」大阪・吉村知事会見7月13日(全文2)
万博のハード面の準備状況をどう考えているのか
たぶんリアルの世界というのはこれからもなくならないし、必要になってくると思いますので、いかに融合を図るかということは、当然リアルとバーチャルの融合を図るというのはこれからのテーマに、これは万博に限らず次世代のテーマになってくるとは思います。ただ、リアルの世界というのは結局社会って人間で成り立っているので、その人間の本質的欲求として人と人が接するとか、現場の生の空気感を味わうというのはたぶん人間の本質的な要求なので、なくなることはないと思います。ですので、それをいかにリアル、バーチャルと融合して新たな空間を結びだすかということはあるとは思いますけども、これは人間が存在する限り人の本質的な欲求として人と人とが接するとか、生で、なんて言うのかな、空間を共にするとか、そういったものは本質的にある欲求だと思うので、なくなることは僕はないだろうと思ってます。 読売新聞:分かりました。あと最後になんですけれども、あらためてこの大阪・関西万博の開催地の知事として、開催意義と現状の鉄道ですとか道路ですとか会場であったりとか、万博のそういったハード面の準備状況については進捗どおりに進んでいるとか遅いだとか、こうしていかないといけないだとか、そういう準備状況についてのお考え、教えていただけますでしょうか。
新たな価値観をつくりだしていくことが重要な意義
吉村:まずこの万博において大阪、あるいは日本、あるいは世界の未来をそこで体験すると。次の世代、次の未来、社会をそこで体験して、そして新しいものを生みだしていく、つくりだしていく、新たな価値観をつくりだしていく。これが非常に重要な意義だと思っています。今はないかもしれないけども、次の社会はこういったものが人々の中で新たに生まれてくるんだと。そういったものは、これはもちろん経済の活性とか、暮らしを豊かにするとか、さまざまな効果はありますけれども、次の時代、未来を今、将来チャレンジする未来を今展開するということに僕は万博の大きな意義があると思ってます。 なので、例えば1970年万博もそうでしたけれども、中高生とか若い世代が、ああ、こういう未来が来るのかというのを、インスピレーションを感じて、そしてそれがまさに50年たてば現実的なものになってるものがたくさんあると。同じようにこの2025年万博も命、健康がテーマ、暮らし等がテーマですけども、今はないかもしれないけども、次の世界はこういうものを目指していこうよというようなインスピレーションとか、技術、チャレンジ、そういったものを感じれるものが、体験できるものが、体感できるものになればいいと思っています。 社会課題解決とよくいわれますけれども、もちろんそういった要素も当然あります。現実の実務的な工事等の準備については、現時点では地下鉄の準備も含めて着実に進んできてるという状況だと思います。 司会:次のご質問。朝日新聞さん。