西田凌佑、ボディ“一撃“KOで初防衛!「中谷潤人選手とやりたい」タフな元ムエタイ戦士が苦悶ダウン
12月15日(日)大阪・住吉スポーツセンターで行われたプロボクシング[IBF 世界バンタム級タイトルマッチ]では、王者・西田凌佑(六島)が初防衛戦で、同級14位アヌチャイ・ドーンスア(タイ)に7R 1分37秒 右ボディ”一撃”KO勝利を飾った。 西田はマイクで「中谷選手とやりたい」とバンタム級”最強”とも言われる中谷潤人との統一戦を希望した。 【動画】西田vsドーンスア戦のハイライト、ダウンシーンも 西田は技巧派サウスポーで、プロ戦績は9勝無敗(1KO)。今年1月、エマヌエル・ロドリゲスから4Rダウンを奪う判定勝利で戴冠した。 直後はSバンタム級転向を示唆するも、5月「もう少しバンタム級でやっていきます」と宣言し、現在日本人4人が4団体世界王座を占めるバンタム級の一角を占める。 相手のドーンスアはムエタイで100戦超のキャリアを積み、プロボクシングは16戦(7KO)と、こちらも無敗。 試合は、サウスポーで体格に優る西田が、ジャブ、ワンツーで近づけさせず、左ボディも入れる。ドーンスアはジャブ・ストレートが届かず、時折飛び込んで超接近戦で手打ち気味のフック連打。 3Rには西田が見切ったか、距離を詰めてストレート連打。しかしドーンスアも右を入れ、セコンドも「まだ行かんでいい!」の声。 4Rには西田の左カウンターが次々と入り、ドーンスアの顔が跳ね上がる。ドーンスアも相打ち覚悟の右アッパー、ショートを入れる激闘だ。 5Rには、西田の引っ掛けるような右フックがヒット、ドーンスアがダウン! その後も西田はジャブで遠ざけては、ボディを効かせ続ける。 そして7R、西田のまるで稲妻のような鋭い左ボディ一閃、ドーンスアが後ろへもんどり返る!しばらく天を仰いだ後、なんとか立ち上がりコーナーへ戻るも、グロッキーの様子を見て、レフリーが試合を止めた。 西田がプロデビュー戦以来のKO、豪快なボディ決着で魅せた。 西田はマイクで「正直、倒せはしてむちゃくちゃ喜んだんですけど。内容はプロキャリアの中で一番悪い内容でした。このままだと他のチャンピオンに倒される」とストイックなコメント。 更に「バンタム級が盛り上がっていて、この階級で一番強いと言われる選手になりたいと思ってるんですけど、今日の内容では大きなことは言えない」としながらも「強いと言われている選手、中谷選手とやりたいですね」とWBC王者・中谷潤人との決戦を見据えた。