【ノーベル物理学賞】“史上最強”ネオジム磁石 実は…スマホや冷蔵庫にも 東海地方の「ノーベル物理学賞」候補者
中京テレビNEWS
ノーベル物理学賞と化学賞が期待される“あるもの”を知るため、大阪市立科学館に伺いました。
大阪市立科学館 大倉宏 博士: 「強いものですね、ご用意していますよ。ネオジム磁石です!」
“史上最強の永久磁石”といわれる「ネオジム磁石」。 一般的な磁石とどれほどの違いがあるのか見せてもらうと…。
別の実験動画でも、その違いは明らか。まさに最強です。 大阪市立科学館 大倉宏 博士: 「同じ大きさなら、10倍ぐらいの力の差がある」
実は、この「ネオジム磁石」はスマートフォンや電気自動車のモーター、冷蔵庫やエアコンなどの家電にも私たちの生活でかなり身近な物に使われています。
発明したのは名古屋に本社を置く大同特殊鋼、顧問の佐川眞人さん(81)。 1982年、佐川さんは鉄とホウ素に、レアアースのネオジムを組み合わせることでネオジム磁石を発明することに成功しました。 大同特殊鋼 佐川眞人 顧問(81): 「ネオジム磁石を使うと、モーターの効率がすごく良くなる。モーターの効率が良くなることは、世界の人のエネルギーの節約になる。何十年か後にはネオジム磁石が地球を代表する材料になる」
今年7月、佐川さんは「欧州発明家賞」非ヨーロッパ諸国部門で最優秀賞を受賞し、今年のノーベル物理学賞と化学賞の受賞も期待されています。
いまや私たちの生活には欠かせないネオジム磁石。
7日から発表が始まったノーベル賞。東海地方で注目されているのは佐川さんだけではないんです。 8日の物理学賞では、炭素を原料とした新しい素材「カーボンナノチューブ」を発見した名城大学の飯島澄男さん。 物理学の常識を変える新理論「小澤の不等式」を示した。中部大学の小澤正直さん。 そして、「素子応用コンセプト」を世界に先駆けて提唱した豊田工業大学の榊裕之さんが候補者といわれています。 ノーベル物理学賞は、8日午後6時45分ごろに発表されます。
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