ハーレーダビッドソンが熱いファンを作る仕組み 直営販売店がなくても顧客との関係性を構築
「知る」楽しみ ハーレーの歴史や商品についてあれこれ知る楽しみです。 「乗る」楽しみ 読んで頭に入れてから乗ってみるとハーレー好きにはたまらない楽しさ。 「創る」楽しみ これもたまりません。自分好みに愛車をカスタマイズする楽しみです。 「競う」楽しみ 仲間とファッションやカスタム、レースなどで自分らしさを競います。 「選ぶ」楽しみ パーツやファッションや装飾など選ぶ楽しみが広がります。 「出会う」楽しみ ハーレーを通して仲間と出会う楽しみが世界を広げてくれます。
「愛でる」楽しみ 愛車を常に手入れし優しく乗っていると愛着が増していきます。 「装う」楽しみ 装飾を施し自分もハーレーファッションをして乗るとわくわくします。 「海外交流の」楽しみ 海外のメンバーたちとの刺激的な交流会を経験できます。 「満足」 これらの楽しみを通じて満足感がどんどん高まります。 要は10のカテゴリーでより深く、より広く楽しめるようなプログラムが用意されているのです。 例えば、ハーレーのウエアなどファッションアイテムも充実しています。純正パーツも充実しています。購入後もハーレー・ライフをもっと楽しめるのです。女性ライダーのファッションショーなども開催されます。
また、「出会う」楽しさでは前述の米国復活の1つの鍵であるH・O・G(ハーレー・オーナー・グループ)コミュニティがあります。HDは全世界で130か国以上に広がります。H・O・Gジャパンは1994年に設立され、会員数は世界2位です。年会費を払って加入すると専用のピンとメンバーズカードが渡され、メンバー限定や優待制度のあるイベントに参加できます。オーナーがハーレーのある生活を楽しみ、より充実させる大きな魅力になっています。仲間のオーナーたちとの大規模なツーリングも楽しみです。全国にチャプターとよばれるH・O・G地域ごとの支部があります。
イベントも盛んに開催されます。このイベントにはオーナーだけでなく、その家族や友人、ハーレーに関心を持つ潜在顧客などさまざまな層が参加します。HDJのスタッフだけでなく、オーナーや参加者が共創して楽しいイベントになるのです。大規模なイベントとしては、何万人も集まる「富士ブルースカイヘブン」や「長崎ハーレーフェスティバル」があります。 1998年の富士ブルースカイヘブンの初回への参加者は1700人足らずでしたが、11年後の11回には5万人を超えました。そのうちの半数以上はハーレーの非オーナーです。